運動と健康~23Exを目指して~

6月に入りはや一週間。今月中に一通り受講終わらすぞ!の掛け声と共に、連日早起きして、インターネット配信の「運動と健康」を見る毎日。早朝だとやっぱり快適だ♪殆どフリーズしない。

 

最初の方は生理学的な内容が多くてかなりキビシかったものの、終盤に来ると実際のトレーニング方法とかスポーツ文化史とかとっつきやすい話になっていてホッとしましたが、その中で、このことだったのか!と今更ながら膝を叩いたのが、携帯の歩数計に表示されるEx(エクササイズ)やMETs(メッツ)。

もう5,6年前に携帯を買い替えたときに使い始めたのですが、一週間で23Exを目標にしましょう!とか、歩くのも3METs以上じゃないとExとしてカウントされないとか説明書きがあって、結構真剣にやっていました。たまに23いかない週があるとなんか悔しくて(笑)でも、その根拠とかは考えたことなかったのですが。

 

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/undou/index.html

大元は厚生労働省の指針だったようです。

 

1.まず、メッツ(MET: metabolic equivalent)とは、身体活動におけるエネルギー消費量を、座って安静にしている時の代謝量(酸素摂取量で約3.5ml/kg/分に相当)で割った数値。

metabolic=代謝の、equivalent=相当の(もの)とか、等価の(もの)(と、辞書にある。)ので、直訳すると「代謝相当量」とか?余談ですが、メタボリックシンドロームのメタボも別に肥満とか脂肪とかいう意味ではなく、代謝のことを指していて、糖や脂質の代謝が異常になっている状態がメタボリックシンドロームということだそうで。

 

2.んでもって、エクササイズ(Ex)はメッツ×時間。

3メッツの強度の活動を1時間やれば3Exで、週23が目標だから、毎日3メッツの強度の活動を1時間ちょいやれば達成できることになる。3メッツ=1Exの代表例としては、「歩行」。歩くことは座って静かにしているのと比べ3倍のエネルギーを消費するということになります。

ただし、このExという単位は2006年の指針にはあったけど、最新の2013年版ではなくなっていて、「メッツ・時」という表記になっている。身体活動は運動に限らず、仕事や家事、遊びでも強度があればいいので、エクササイズという単位を用いることは適当でないという判断なのでしょうか。

 

3.具体の基準(18歳~64歳)

①生活活動・運動の基準

「強度が3メッツ以上の身体活動を23メッツ・時/週行う。具体的には、歩行又はそれと同等以上の強度の身体活動を毎日60分行う。」

【生活活動の例】

運動だけでクリアしても良いのですが、普通の人にはハードル高い。でも、日常生活にてきぱき積極的に取り組むことで、さほど無理なく達成できるよ、というわけです。

・普通歩行(3.0メッツ)

・犬の散歩をする(3.0メッツ)

・そうじをする(3.3メッツ)

・自転車に乗る(3.5~6.8メッツ)

・速歩きをする(4.3~5.0メッツ)

・こどもと活発に遊ぶ(5.8メッツ)

・農作業をする(7.8メッツ)

・階段を速く上る(8.8メッツ)

だそうですが、「こどもと活発に遊ぶ」って具体的にはどういう?まあ、遊ぶことはまずないから関係ないですが。「自転車に乗る」は当然ですが乗り方によって全然強度が違う。農作業7.8というのもえらく高いなと思ったら「干し草をまとめる」とかでした。

本文にはこれだけしかありませんが、 「健康づくりのための身体活動基準2013 」の最後の方に、 参考資料としていろんな活動のメッツ表というのがついていて、なかなか面白かった☆たとえば、

 

[3.3]カーペット掃き、フロア掃き、掃除機、電気関係の仕事:配線工事、身体の動きを伴うスポーツ観戦

掃除機が歩くより強度強いってのは?だし、「体の動きを伴うスポーツ観戦」て???ゴルフのギャラリー?サッカーのゴール裏?チアガールや応援団は、あれは「観戦」じゃないよね?

 

②運動の基準

「強度が3メッツ以上の運動を4メッツ・時/週行う。具体的には、息が弾み汗をかく程度の運動を毎週60分行う。」

 

①の身体活動とは別に行うもの。3メッツ以上ということは3メッツも含まれるはずですが、それだと週4メッツのためには80分やる必要があり、毎週60分というところと矛盾するように思うけど…

 

【3メッツ以上の運動の例】

・ボウリング、社交ダンス(3.0メッツ)

・自体重を使った軽い筋力トレーニング(3.5メッツ)

・ゴルフ(3.5~4.3メッツ)

・ラジオ体操第一(4.0メッツ)

・卓球(4.0メッツ)

・ウォーキング(4.3メッツ)

・野球(5.0メッツ)

・ゆっくりとした平泳ぎ(5.3メッツ)

・バドミントン(5.5メッツ)

・バーベルやマシーンを使った強い筋力トレーニング(6.0メッツ)

・ゆっくりとしたジョギング(6.0メッツ)

・ハイキング(6.5メッツ)

・サッカー、スキー、スケート(7.0メッツ)

・テニスのシングルス(7.3メッツ)

 

ラジオ体操って、結構強度あるんですね。ラジオ体操を毎日10分やれば、目標はクリアされるわけですね。ちなみに、第二の強度は4.5だそうで。

球技は、競技レベルになればおそらく全然違うんだろうと思いますが、そこはそれ、週1回60分とか週2回30分とかのレベルなので。それにしたって野球は、バッテリーはこれでは済まないと思うけど…

ハイキング6.5は、山とか丘とかを登ることを想定しているらしい。

 

③全身持久力の基準

「強度の強い運動(年齢・性別により設定が違うが7.5~11メッツ。ランニングとかクロールとかのレベル)を3分以上持続できること。」

 

①②は量の確保なので「やればできる」わけですが、ここで、「持続できる」と水準を提示されてしまった…

 

 

我が身を振り返ってみると、①は余裕でクリアしてるけど、②の運動はやってない。③はやってみたこともない(多分無理だろう、というか下手したら死んでしまうかも)。そう考えると、やっぱ、「運動」と呼べるものもやる必要があるのかなー。

手軽にできるものとなると、やはりウォーキングとかエアロバイク(今はリビングの置物と化している)とかかな。

 

 

なんにしても、今まで漠然とやってたことの根拠がわかったのは何かスッキリしたし、メッツ表は何かと面白かった!これで試験もバッチリ…だといいのですが。

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