とりとめもなく

2階のカフェの扇風機

風呂上がり、知らない街の知らない花屋の2階のカフェで、立夏の柔らかい西陽と扇風機が送る温い風、赤のサングリアの自堕落な味。よく見りゃ扇風機も赤いのだ。ぐるぐるぐるり。 西陽が消えた蒼い空を見ながらの二杯目は、もう普通の味だった。早くペペロン…

葬儀を終えて

周囲の四方八方への不満はあったかもしれないけど、思い通りにならない自分の身体への不満もあったかもしれないけど、思い通りに生きた人生だったと思う。 周囲に悲しみを感じさせるには、長く生き過ぎた人だった。周りに人がいてもいなくても、孤独な人だっ…

秋のばら

いずれ色あせ衰えて、朽ちた姿を晒す。見たくはないが、春よりは、これもまた来るべきものと受け止められる。 終わりがそこここに満ちているせいか。 【追記】 とか言っちゃって、今も素晴らしいですよ! まだまだこれから!

別所沼ぶらぶら

9月も半ばを過ぎ、お彼岸もすぐそこ。 毎日のようなぐずぐず天気に加えて、自分の身体も夏の疲れなのかだるさが抜けず、ここ半月ばかりは腰痛にも悩まされて、出かけるのをついつい億劫がっていたけれど、さすがにいつまでも引きこもっているのも良くなかろ…

ハクモクレン

三月はじめ、通勤途中のつめたい朝の空気のなか振り仰ぐと、春が来た、今年度ももう終わりだと、キンと澄んだ感じに教えてくれてたハクモクレン。 三年ぶりに会う今日は、コート要らない暖かさ。白い炎も溶けてゆく。

シダレザクラの金の枝

あそこの角の、いつもの樹。 いつの間にやら、緑が消えた。 つやつやてかてか、濃い黄色。 バナナ色?小判色?絵の具色? ああ、私も絵が描けたらなあ… 明るく、さびしい、 暖かく、でも寒い、 あの色を、写しとりたい。

閉じて、開いて

週末から二日酔いだー腰痛だ―(どうやら寝相もおかしかった模様)で、少し低空気味なここ数日。明日もちょっとしたイベントあるし、もっと気合い入れないと、と町に買い出しに出かけたその帰り。 近所の庭の柵の手前にアゲハが一羽。いつものように花から花…

ハクセキレイ

駅へ向かう道、低空飛行でやってきて、マンホールの蓋の上に着地した白黒い奴。 蓋のくぼみに嘴を突っ込んでは顔をあげ、突っ込んでは顔をあげ。 何もなさげに見えるけど、何か良い物落ちている?と、 一歩寄っても飛び去らず、二歩寄ってもヘッチャラで、 …

生命ある

昼下がり、道端で鈍い動きのショウリョウバッタを捕まえた。 掌開いてしばし見合ったら、ぴょーんと後ろの植え込みに飛び込んだ。 びっくりするほど高く、遠く、弧を描いて。 黄昏どきも過ぎたころ、道端のベンチに部活帰りの人影てれんとふたつ。 ぼそぼそ…

かえり道

田んぼ道 紺のスカート 先頭自転車 徒歩ふたり 手をつないでは はなしては 歩くはやさで 漕いでゆく 別れ道 リュックとりどり 右に自転車 駅ひだり 片足おろして またあげて あとはひとりで 漕いでゆく 風切りびゅんと 漕いでゆく (2015.6.22)

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