2016-12-08 生命ある とりとめもなく 昼下がり、道端で鈍い動きのショウリョウバッタを捕まえた。 掌開いてしばし見合ったら、ぴょーんと後ろの植え込みに飛び込んだ。 びっくりするほど高く、遠く、弧を描いて。 黄昏どきも過ぎたころ、道端のベンチに部活帰りの人影てれんとふたつ。 ぼそぼそ話す、声ふたつ。 向かいの空、一番星がやたら明るい。 世界はやっぱりいいもんだ。