学生街の喫茶店

最近、めっきり口をきく機会が減って、日本語忘れ防止のため、ネットカラオケとかネット歌声喫茶サイトを巡ってます(他人様には見せられない姿ではありますが、部屋を閉め切ってしょぼい肉声で歌うだけなので、近所迷惑にはならないハズ。たぶん…)。サイトの数は多くないけど、個人の方が趣味で運営されているのに膨大な数の曲がUPされているのもあって、頭が下がります。見た感じ、無料サイトは新しいのよりは懐かしいものが多いかな?と、片っ端からクリックしている中で見つけたこの曲。

 

 

70年代前半に大ヒットした曲ですし、「ガロ」の曲だということはもちろん知っていたのですが、フォークグループだし、グループのメンバーが作詞作曲した曲だとばかり思い込んでいたんですが、作曲者の表示を見ると、なんと、「すぎやまこういち」!!

私にとっては何と言ってもまず、伝説巨神イデオンとドラゴンクエストの作曲者だったので「ええええっ!?」と驚いてしまったのですが、フジテレビのディレクターをやったり、ミュージシャンに曲を提供したり(亜麻色の髪の乙女とか)もしていたんですね。ちなみに作詞の山上路夫も、私は全然無知でしたがすごい高名な作詞家な上、アニメやドラマの主題歌も多く手掛けている方。水戸黄門とか西遊記とか、ベルばらとかキャプテンとか。いやーびっくりした。凄いタッグだったんだ…

 

 

「学生街の喫茶店」は、今聴いても懐かしいだけでなく、詞にもメロディにも無力感とノスタルジックな甘さ(甘えかも)の入り混じった寂寥感があって、時代の雰囲気を捉えた傑作だと思うのですが、大ヒットの3年後には解散というその後の経緯(正直、知りたくなかったなという後悔もちょっとある)を見ると、傑作だったことは、ガロにとって必ずしも幸せなことではなかったかもしれません。ガロ自身が作ったという他の曲も少し聴いてみたいなと思います。

 

[追記(2015.6.9)]

気になったので、図書館で「アンソロジー1971-1977」を借りて来ました。

確かに、初期の頃の曲と「学生街の喫茶店」その他の有名作家の作詞作曲の曲とは相当雰囲気が違っていて、初期のファンが受け容れがたいと思う気持ちもわかる気がする。私も最初期の「たんぽぽ」とか「水色の世界」とか、(どちらもバンバン売れるような曲だとは思わないけど)透明感があって凄く好きだ。特に「たんぽぽ」は絵のように美しい…

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