合格は、忘れた頃にやってくる~日記ブログの google アドセンス審査の16日間~

1 きっかけ

それは数カ月前、何の気なしに自分のブログをスマホで(いつもはPCでしか見ない)開いてみたときのこと。広告の嵐に目がくらくら…もちろん他人のページは見てるわけだから、スマホの広告には慣れているのですが、改めて自分のページで見ると、うーん…多少の広告は構わないんだけど…あまりに多い。 レンタルサーバーでも借りて、この過剰な広告を何とかしたい、どのみちこんだけ広告あるなら、自分のために何とかできないか?など相反する複雑な気持ちが沸き起こり、しばらく考えた末に、有料レンタルサーバーに移行して、その費用にはgoogleアドセンス(他のでもいいけど自分でコントロール可能なもの)の広告収入を充てる、という方針でいってみることにしました。ただ、慣れ親しんだseesaaからいきなり移行するのもたいへんなので、

(1) googleアドセンスを導入

(2) どんな感じに広告が出るのか、運営方法はどんな感じかをチェック

(3) 2と並行してレンタルサーバーでのブログ運営の勉強

(4) (2)&(3)で問題がなければ有料レンタルサーバーに移行 という順序で進めることにする。レンタルサーバーは月500円とかでも容量十分なのがあるから広告収入がゼロでも何とかなるし、複数ドメイン持てるから、高校野球ブログ(こっちはアドセンスは入れない)も連れていける。 よし、これで行こう。  

 

2 独自ドメインの取得とブログ引っ越し

それでは早速アドセンスのアカウント申請を…とアドセンスのHPやらseesaaのヘルプページやら検索で出てきた個人ページやらを引き比べてみてわかったのは、seesaaでブログ作成したときのドメイン名は seesaa,netのサブドメインなのでアカウント申請はできない、ということだった。 アカウント申請できる有効なURLは example.com とか www.example.com とかなので、 hakusinoasita.seesaa.net じゃだめなのだ。 それでも、seesaaは既存のブログのドメインをは外部で取得した独自ドメインに変更することができるので、ドメイン取得サービスで独自ドメインを取得する。1年契約で1000円ちょっとだし、まずい点があればまた別のところに移せばいい。ドメイン名は実はアナグラムになってて自分では密かに気に入っていた(おそらく他の人は誰も気に留めてはいなかったであろう)のですが、もうちょっと短くわかりやすいのがいいかな、とashi-tano.net に変更。 未だ定まらないとはいえ、ブログ開設のときよりは、「白紙の」じゃなくなってきた、というのもある。 ともあれ、誰かと競合することもなく、無事ドメインが取れたので、旧ブログには移転届だけ残して中身はすべて新ドメインに移す。seesaaのマニュアルではseesaaからseesaaへの引っ越しというのは想定してないようでしたが、普通にエクスポートしてインポートしたら画像も含め問題なく反映されてました。考えてみれば当たり前ですが。各記事のアドレスも変わるので、記事間のリンクを貼り直して引っ越し完了。 3 アドセンス申請&その後~泥棒を捕らえて縄を綯う~ その後はわりとサクサク進み、「アカウントの有効化」画面のコードをコピペして、「通常1日足らずで終わりますが、もっと長くかかる場合もあります」という審査手続きを待つ。しかし……… 翌日になっても、2日目になっても連絡がきません。今さらながら調べてみると、いろんなサイトで「これは必須」と言われているものが備わっていなかったことに気づいて慌てて追加する。いや、申請する前に対応しておけよ…という段取りの悪さ

(1)お問い合わせフォーム

これはgoogleフォームを利用して、「お問い合わせ」というタイトルで、名前とメアドと質問内容だけのフォームを作り、コピーしてきてきた。しかしデフォルトのサイズが640×775で、多少のサイズ調整は可能ですがサイドバーや記事下にはさすがに大きすぎて貼れません(汗)しょうがないので「お問い合わせフォーム」で記事をつくり、サイドバーから記事に行けるようにする。スマホだとまたレイアウトが違うので、スマホ用のページも作成。

(2)プライバシーポリシー

googleアドセンスのサイトなども「これこれを明記してください」という注意はありますが、コピペすれば一発で終わるようなものではなく、あちこちのサイトを見ながら自分とこの実情に合わせて作成するしかないようです。これがちゃんとした事業者のプライバシーポリシーなら、法務担当とか顧問弁護士とかと相談してスキのないものを練り上げるんでしょうけど、個人でやってる零細サイトはそんなわけにはいかないし…とりあえず、以下の内容を具体化して盛り込む。 ・取得する個人情報の内容と使用目的、本人の許可なく第三者に開示しないこと及びその例外 →問い合わせフォームで取得するメアドや名前、コメント入れる際に取得するIPなどですが、それぞれ返信、荒らし対策にしか使わないし、法令で開示が必要な場合以外は開示しない、ということ。 ・どのパーソナライズ広告を掲載しているか、そのために情報を取得していること、設定をすれば広告の表示や情報取得をブロックできること →アドセンスはこれなわけですが、まだ始めてないのに広告やってますと書いていいものなのか?他サイトを見てもそこに触れているものが見当たらない…でもプライバシーポリシーは事前に載せておけとなってるし…仕方がないので「利用予定です」と書き込んでおく。これならまあ事実に反するわけじゃないし、いいだろう。(審査通ったので2019.2.2に「利用してます」に書換え) ・アクセス解析機能についても、個人を特定するものじゃないことを説明。

(3)コメントについて

これもホントのところ大げさにしたくない…何しろ何年もやっててコメントもらうことなんてまずなかったし…荒らしスパムでさえ来ないのに、意味あんのか?とも思うけど、まあそれはそれ、これはこれ。誰も来ないような家にもインターホンやノッカーはありますしね… これもいくつかサイトを見て参考にはしましたが、ヘイトスピーチ的なものに触れているのが見当たらなかったので、何かないかと探していたら、グーグルアドセンスの「禁止コンテンツ」にありました(汗)そんな記事ないから自分には関係ないやとタイトル列挙だけ見て読み飛ばしてたよ……この中の「危険または中傷的なコンテンツ」に含まれていると言えるでしょう。これをそのままコピペするのも大げさすぎるので端折ったりアレンジして取り込む。しかし「従軍経験の有無」も差別の対象になり得るのか……今の日本で普通の暮らしをしてると、思い及び難いことだけど、確かにそういうこともあるか…列挙されたものを眺めていると、この問題がいかにセンシティブで、かつ重要視されているかが感じられます。

 

ここまでは申請の翌々日までに慌ててやり、さあどうだ!!と待ちますが、やはり音沙汰はなく。

更に、カテゴリ編成をわかりやすく整理(「日記」から「散策・自然観察」を分離するなど)してみたり、目次ページを作ってみたり、先達の体験記などを参考に、ちまちまと改善するも、アドセンスページの「アカウントの有効化 通常1日足らずで終わりますが、もっと長くかかる場合もあります云々」の表示は変わらないまま。

 

4 早くも撤退を考える

アカウント申請から1週間が過ぎ、10日が過ぎ、手直ししても音沙汰なしで、さすがにこれじゃ申請通らないんじゃないかと自信なくして、何か手がかりはないかと様々な審査合格ハウツーサイトをあちこち彷徨う。 記事数は30だ50だいや10でいいとか、1記事の文字数は1000字だとか1500字だとか。日記や雑記だと通らないから問題解決に役立つ記事にしろとか、記事内に見出しと目次をつけろとか、数字はサイトによってまちまちですが、これらは結構いろんなサイトで言われていました。

そういえば今回、「アドセンス審査に合格する」という課題解決のために、私も散々ググりまくり、いろんなサイトを見たけど、ある程度長さがあって、記事内に大きな字の小見出しがあって、冒頭にはその目次があって、見出しのところに飛べるようになってる、というスタイルが多かった。私自身は大論文ならともかく、普通の記事で冒頭の目次から途中の項目に飛ぶなんてやったことなかったから、本当にそこまで必要なのか?という疑問はあるけど、まあそれは置いといて。

我が身を振り返ってみると、情報があるとしても「これは面白いよ!」「ここは綺麗だったよ!」ってレベルが殆どで、内容も形式も、情報求めて検索してくる人の要求に応えるものになっているとは到底思えない…でも、だからといって、そういう情報提供中心の記事を作っていくってのも、なんか肌に合わなそう…というか書けなそう。 さらに、内容の薄い過去記事は消したりリライトした方がいいとか、いっそ新しいサイトを作って内容の濃い記事を幾つか書いた方がいいとかいうアドバイス記事を見るに及んで、違和感は頂点に。

日記とか雑記というものは、その時々の気持ちを書き綴るものだから、1行2行の記事であっても、他人にとって意味がなくても、後から削れるものはないのだ。そこが常に最新情報が求められる情報提供サイトとの違い。そして広告主(&広告主の利益を考えるgoogle)が情報提供サイトを選好するのも理の当然。でもそういうSEO最優先の論調にちょっと疲れて、やっぱ世間(というかgoogle様近辺)で求められてるのと方向性が違うようだ。このまま宙ぶらりんのままでいるのも落ち着かないし、アカウント停止してしまおうか。いつか別のサイト(「身近な生き物写真館」とか「万葉集研究」とか…)を作ることがあったら、そのときまた挑戦してもいいわけだし…

 

などと思い悩みながら、「アカウント利用を停止する」をクリックしたのは、申請から15日後。

 

5 ちょっと待った~からの合格通知

無論、クリックしたから即利用停止になるわけではなく、注意事項等が表示された確認画面に移る。そこには、「一時的に止めたいだけなら貼ってある広告コードを剥がすだけにしといた方がいいですよ。アカウント利用停止すると、今のメアドではアカウント申請できなくなります」みたいなことが書いてある。 うーん違うメアドでというのも面倒そうだな。わざわざアカウント停止しなくても、審査合格してなければアドセンスから何の制約も受けないわけだし、とらわれることなく自由にやればいい。このままにしとくか…と思い直す。これまでどおりやればいいや。 利用停止のページはそのまま閉じたけど、この時点で審査合格への期待はほぼなくなっていた。

翌日は久しぶりに、アドセンス審査の記事を漁らずに終わる。

そして次の朝。何気なくメールチェックしたら、前日深夜に「おめでとう!」メールが届いていた。何にせよ、合格するのは嬉しいもの♪直近で不採用通知を受けていたから、なおのこと。

 

6 これから

思いがけなく合格したので、広告貼りやらの手続きをして、しばらくやってみようと思います。 この結果を見るに日記ブログだから、情報提供が少ないから、合格しない、というわけではなかったようですが、一人でも多くの方に見てもらえるか、まして収入につながるか、というのはまったく別の話。 今回の件で、ブログで書くものについては自分が書きたいことを、書きたいように書くだけだ、と改めて思う一方で、問い合わせ先とかプライバシーポリシーとかの運営面や、記事カテゴリのわかりにくさ、キーワードの設定、タイトルのつけ方、スマホでの表示速度の遅さ等々、「見る人に見やすく、わかりやすく」という観点はこれまで欠けてたし、改善していかなくてはならないと感じました。私では技術的に難しいこともありますが、できることからやっていきますので今後とも宜しくお願いいたします。

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