今朝、朝ご飯の支度をしていたときのこと。キッチンパネルに白茶色っぽいシミ？？ありゃりゃと思って台拭きを手に取って近づくと、なんかシミにしては三次元ていうか、立体的。
顔を近づけてもう一度、よくよく見ると…
クモでした。畳の部屋では掃除機かけてるときなんかに、もっと色の濃い、動きの素早いヤツを見かけることはたまにあるんですが、こいつは…
ショウジョウバエほどもあるかどうかという小さな身体、長さだけはやたら長い、糸のようになよなよした脚。動きのにぶさと薄い枯草色の体色も相まって、半分死にかけたような不安な印象を与えるｗ
調べてみると、さもありなん、ユウレイグモ科だそうで。このイカリ消毒さんのサイトの説明からすると、この子は体長２～３ミリの「シモングモ」ですかね。（この「体長」というのがどっからどこまでの長さをいうのか、がわかりにくいのですが、さすがにこの身体：脚の比率で脚を含めた全長２～３ミリだったら相当眼が良くないと見えないと思うので、身の部分の長さなのでしょう。）
もちろん人間には無害ですし、ダニなどの害虫を食べてくれる、見た目はともかく悪くない同居人です。
とまあ正体がだいたいわかったところで（今度図書館行ったとき、大きな図鑑で確認してみよう）、どうするか。
そういう方は結構多いと思いますが、私も子供の頃からクモは益虫（昆虫ではありませんが…）だから殺すなと教えられてきたので、不幸な事故は別として、クモを殺した記憶はないし、外に放すということもしないでそのまま放置していました。でも今回は。
天井近くの蜘蛛の巣とかならいいんですけど、調理台のすぐ近くにへばりついてるんで、何かの作業の拍子に潰してしまいそうで怖いし、他に移してもキッチンは一応毎日掃除するので（なのになぜエサがあるんだ！）、掃除機やコロコロのローラーや、いつどんな事故に巻き込まれるかわからんし、かといって外に出すのも寒い時期だしな……普通ならそんなこと考えないんだけど、このトロトロなよなよした動きを見てるとどうにも心配。ちょっと風が吹いたら脚がバラバラにもげそうな感じがするもんな。
考えた末に結局、あまり掃除もしない納戸部屋に移住させることにする。ここなら埃や湿気もあるし、日も当たらないので薄暗いし、エサもたぶん豊富にあることだろう。
移動のためにティッシュに乗っけると、さすがに身の危険を感じたのか、今までのトロさが嘘のよう、10倍速ぐらいでティッシュの端に向かってダッシュし始める。なんだ、走れるじゃん……心配して損した気分ｗ
端から落っこちないようにティッシュを裏返したりしながら納戸部屋へ。とりあえず本棚の脇にティッシュごと置いて、しばらく経って戻ってみると何処かへ消えていた。
あちこちにある、本や雑誌、使わない家具やら器具やらの山。まあ隠れ場所には事欠かない。多分もう会うことはあるまいが、お元気で。お腹一杯食べてください。人口爆発はやっぱり困るけど…
