ああ今日から梅雨入りだろうな~という、いかにもな感じのしとしと雨の中、近くまで来る用事があったので北浦和公園に寄ってみました。
マントに高下駄の旧制浦和高校生像
ここにはかつて旧制浦和高校があり、このモニュメントは50周年を記念して昭和47年(1972年)に卒業生たちが設置したものだという。そこから更に50年が過ぎた。
頭上を覆うカイノキも、ほぼ100歳
大正14年(1925年)に漢文科の教授が中国にわたり孔子廟を訪れた際に、墓上を覆う樹の種を持ち帰って育てた、それがこんな大きな木になるなんて…当時の中国の状況やそれに対する日本の責任等々を考えれば脳天気な感慨に耽ってもいられないし、生物環境の保護の観点からすれば個人で勝手に外来生物を持ち込むのはNGなんでしょうが。
それでも100年を生きて今ここにある。
ほっそりした対生の葉が端整で美しい。
紅葉も美しいそうなので楽しみだ。
園内の埼玉県立近代美術館の前に開館前からやたら人がいたので何かと思ったら「県展」開催中であった。
ふらりと入ってみたら、ものすごい量の展示であった…なんでも出品3000点以上(出品者2630人)の中から約2000点が展示されているという*1。
もちろん絵画や写真が多いのですが、陶器や人形、染色などの工芸品も出品されていて心惹かれました。
(青釉稜線花器「 慈雨」/陶芸/荒井将仁)
(粧/人形/小林 明夫)
上側の「星の船(小川俳津絵)」も着物の形になって素敵だったのですが単独の写真がキレイに撮れてなかった…
(シシフォス PEACEの神話/染色/ 髙野紀美子)
これは彫刻の部。タイトルで一番笑った。材質何かしらと思ったら紙粘土なのね。
(胃炎/紙粘土/ 井上泰志)
もう一度くらい行きたいな。