2月6日。 秋田県にかほ市象潟町の海岸。季節外れの暖かさで寒さは感じないけど、この季節らしい陰鬱な曇天。
この辺りに注ぐ川袋川の河口にシノリガモがいるよ、という記事(2018.12.15秋田魁新聞)を見つけたのが数日前。実家から行けない距離ではないし、記事の写真だとちょっと見づらいですが、こんな不思議な鮮やかな模様、できることなら一度見てみたい!と、自分としては結構早起きしてやってきたのですが…
9時過ぎという時間が悪かったのか、今年はいないのか。誰も…
いないみたい。
それにしても漂流ゴミが結構目立つ。川袋川の水は鳥海山の湧き水で綺麗だし、サケの遡上でも有名らしい(ちょっと上流に上ったところに、孵化場もある)のですが、このうらぶれた光景はちょっと寂しいなあ…潮の流れもあるし、仕方ない部分もあるんですけどね…ん?
なんか、河口の向こうに黒っぽいものが浮きつ沈みつ。
もしかして!?と双眼鏡を覗いてみると、 確かに鳥ですよ!だけどなんか色合いが写真で見たのと違う…
シノリガモとは似ても似つかない、この姿はもしや…
カルガモ様ではありませんか!!
これまで公園の池や流れの緩い川などで、ぷかぷかゆったり浮いてたり、岸辺に上がって餌を漁ったり丸くなって休憩したりしてる姿しか見たことなかったのでただただビックリしました。でも帰って調べてみると、サントリーのHPでも海上にもいると記載されてるし、個人の方のブログなどでも海で見かけたという話もチラホラありました。全然知らなかった……
今日はそんなに荒れてるというほどではないと思うけど、そうは言っても冬の日本海。難破船のように頼りなく波間をさすらうその頭上に、身体ごと呑み込むような大波がざっぱんざっぱん押し寄せてきて心配になりますが……やっぱ、平気みたい。時折り自分から水面下に首を突っ込んだりする様子もあったりして、淡水でも海でもやることは同じなのだ、と改めて納得する。厳しい環境には違いないだろうけど。
離れては寄り、寄っては離れ。波に押されて散り散りバラバラになりそうでいて、完全に流され離れてしまうことはないようでした。
飛び散る潮で、向こうの波打ち際が白く霞む。
思いがけず、カルガモの逞しい一面を知った朝でした。
シノリガモの方は…サケの遡上に合わせて来ているみたいなので、ちょっと遅すぎたみたい。機会があれば再挑戦したいと思います。