久々の浜松町。久々のモノレール。東京都野鳥公園に行ってきました。流通センター駅から徒歩15分ほどの距離。東京湾は家から結構遠いし、都心を越えていかなきゃならないのが億劫で敬遠組気味だったのですが、ふと海辺の鳥を見てみたくなって、休日なら、朝でも電車そんなに混んでないだろう、と急遽出発。
公園は干潟などがある東側と、里山風の造りになっている西側とに分かれていて、面積は海に面した西側の方がずっと大きいのですが、入り口は西側の方にあって、まずは目当ての海の方へ、と思うと結構歩く。
白い建物はネイチャーセンター。低い建物に見えますが、高低差があるので反対側の展望ラウンジから眼下に広がる池や干潟を見渡せるようになっています。冷暖房完備の建物内から備え付けの望遠鏡で野鳥観察ができるし、資料や展示などのほか、休憩や食事できるスペース(ただしあるのは自販機のみ)もある、探鳥活動の拠点。
しかも、「B1から干潟に出られます」との表示が!
地下はピロティ部分がむき出しの干潟で、その上に細い橋を渡してある。いたるところに穴があって、いかにもなんかいそうなのですが、みんな冬季休業中らしい。残念。
戻ろうか、と首を巡らすと、脇の茂みでミシミシッ、ムシムシッという音が…
2~3羽が中の虫を探して茎をむしりまくっていた。スズメくらいの大きさだけど、違う。
これはお澄まし。手元のリーフレットを見ると、オオジュリンというのだそうだ。
ネイチャーセンターの正面の「潮入りの池」(淡水と海水が混じり合った「汽水」の池)は時間が悪いのか探し方が悪いのか、割と閑散としている。
あ、アオサギだ!
おお、あっちにも!
んん?
全部入れようとすると米粒みたいになってしまうので止しますが、池のほとりの斜面に7~8羽が点々と。バラバラにオブジェのように立ち尽くす姿がらしいといえばらしいけど、アオサギはいつも単独でしか見かけたことがなかったのでなんか嬉しい。
しかし…(キンクロハジロ)
海の鳥を…(翼乾燥中のカワウ)
という目的からすると…(畳んだ+オオバン)
いやみんな、海で見るのも新鮮ですけどね(オオバン)
ここは前浜干潟観察デッキ。一応もう海なはずなんだけど、やたらオオバンが多い。あまり泳ぐのは得意じゃなさそうなオオバンですが、波は静かだし、海水で比重が大きい分、泳ぎやすかったりするのか??
このままではせっかく来た目的が…とちょっと焦りつつも、オオバンたちが波打ち際でちゃぷちゃぷしている姿もなんか川や沼でみるのとは違う感じがして、これはこれでいいかも…などと見ていると、ふいに見慣れない姿が。
逆光で見えにくいけど、どうやら、イソヒヨドリのメスらしい。石畳をぴょんぴょん跳ね回っていた(動いてくれないとちと見分けにくい。オスは上が青で腹が赤という、かなり派手な色合いらしいのですが)。
ようやく磯だの海だの名がつく奴に会えた♪と喜んで帰ろうとしたとき、また見慣れない丸っこい姿が。
イソシギ。長い嘴と目の真ん中を通るラインが一直線になってるw一見灰茶色だけど、少し黄緑がかったような複雑な色をしておられる。そして丸い。
眠そう。
やっぱ来てよかった。
さて西側の「自然生態園」は打って変わった田園風景。本物の里山よりはもちろん小ぢんまりとしていますが、いい雰囲気。
もうあんなに菜の花が…小川の上の橋に立っていると、いつの間にかすぐ脇にコサギが。
間近で見ると、抜き足差し足とは真逆、ガガガガって小刻みに水底を蹴っているのだ。泥の中に潜んでいる獲物を追い立てているらしい。
満足したのかイマイチな漁場だったのか、すぐに林の向こうに飛び去っていってしまいました。
久々に見た。カラスの行水。
更に奥には大きな池があり、たくさんのマガモなどがくつろいでいました(観察小屋からしか見られないので写真は撮れず…)。
季節的に今回観られなかった鳥も多いし、干潟の生き物たちも春以降ということなので、暖かくなったら再チャレンジですね。何気に大田スタジアムから徒歩15分くらいというのもポイント高し。今は大規模改修中でお休みだけど、夏からは戦列復帰するはずなので、試合終わってからちょろっと寄ってみたりするのもいいかも(とか欲張ると碌なことないのはわかってるんですけど、つい…)