80歳からの負動産相続

先日実家に帰ったとき、相続の話になりました。

相続人は父と叔父の2人兄弟。相続財産は過疎地のボロ家屋敷。当然売れるような代物ではないし、海や山に近いというわけでもないから家族親族が手を入れて別荘に…とかいうようなロケーションでもない。

父としては、近所迷惑を考えるとずっと空き家にしておくわけにもいかないので、家は取り壊して更地にして…というところまでは考えていたようですが、何しろ預金とかは殆どなかったので解体費用だけでも足が出るし(市の取壊し費用補助制度はあるけど、残念ながら要件に合わなそう)、その後も年間数万円程度とはいえ、土地の固定資産税や草刈り費用などの出費が続く。まさに「タダでも要らん」な土地、典型的な負動産です。うまいこと処分できればいいのですが、同じ集落の中でずーっと空き家になってるところが沢山あるところを見ると、それも期待薄だし。

叔父は「任せるよ」と言ってるそうだけど、任せられてもな…両方とも80代、一時的にであっても共有名義にはしない方がいいだろうし、さりとてあんな僻地の更地を半分に分割するというのも現実的じゃない。結局長男だし、近くに住んでるし、父が単独相続して家の片づけやら解体やらその後の面倒やら、引き受けることになるんだろう。叔父はずっと東京だし、身体も父以上に弱ってるし、客観的に見れば、まあやむを得ないところ。そうは言っても、父ももう元気とも言えないし、母も年だし、こんなことであんまり大変な思いはさせたくない。できるだけ手伝ってやらんと…でも自分でやらなきゃ、と思ってる節もあるから、出しゃばってタスクを取り上げるような形になってもいけないし…老々介護ほどではないけど、老いてからの相続というのも大変ですね。人生100年時代になれば、親や配偶者からの相続を80・90で受ける人ももっと増えてきそうですし。子供がやってくれればいいけど、私のようなおひとりさまは特にしんどそう。

 

そういえば、仮に父が相続するとなると、いつかは私ら兄弟に引き継がれることになるのか。固定資産税と草刈り(今は年4回もやってるらしい…)が。

 

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