ヒガンバナと秋の花たち~見沼代用水西縁(にしべり)~

暑さ寒さも彼岸まで、とはよく言ったもの。お彼岸を迎えてぐっと涼しくなってきたこの頃。そろそろかな~と思ってヒガンバナの様子を見て来ました。

 

右手の林が浦和西高斜面林。県立浦和西高校の裏手、見沼代用水に接する細長い斜面が林として残されている。

舗装道路の左側は見沼田んぼ(といっても今はこの辺りはほとんど畑だが)に降りる土手になっていて、この土手のあちこちにヒガンバナが咲いているのだ。

 

 

見た感じ、まだまだ咲き始めというところで、濃紅色の細長い蕾がたくさん。

 

蕾が出てくるまではこうなってるのか!緑の萼?みたいのに包まれて筆先みたいになってる。

 

白い花はヒガンバナの白変個体ではなく、シロバナマンジュシャゲ(シロバナヒガンバナ)という別種であるらしい*1音の響きはマンジュシャゲよりヒガンバナのが好きだけど、シロバナヒガンバナはさすがにちょっと語呂が悪いな。

 

ここまで暗くするとヒガンバナっぽいおどろおどろしさが出ますよね?

 

 

この土手は様々な野草が折々の花を咲かせていて

一番の名物は7月頃に咲くヤブカンゾウですが秋もいろいろ

 

 

ノハラアザミ

蕾もかわいい

 

ワレモコウ(吾亦紅)………なんだってこの名前に?ネットで調べてみると諸説あるようですね。源氏物語や徒然草にも登場するというから*2由緒ある花のようです。この小さいしわしわが花なのでしょうが

なかなかに面白い

 

ホトトギス

 

ガマみたいだけどえらく背が低く、穂も短いような…

 

 

オモダカ

 

アキカラマツ。淡黄色の目立たない花ですが、葉などには薬効もあるらしい*3

 

ミゾソバ

 

アキノノゲシ

 

てな感じで、様々な植物が自己主張し合っているせいなのか、1種類だけで埋め尽くされるということはないが、それがまたイイ

 

種をつくらないヒガンバナにも蜜があってチョウたちが寄って来る

不思議なことに思えるが、蜜を出さなくするという効率化のためには、まず蜜が出ないという突然変異が生じ、更にその変異が子孫に受け継がれていく必要があるけど、ヒガンバナは三倍体なので1つの遺伝子に突然変異が生じても他2つがあるので変異が表面に現れにくく(表面に現れないということは、その因子を持ってても子孫繁栄(淘汰)には影響しないということ…ですよね?)、更にその変異も子孫に受け継がれにくいのだそうだ。そのため、種子を作っていた昔の性質が変わることなく保たれている、ということらしい*4。そう簡単には変われない。でもその非効率が、妖しい真紅に舞い降りる蝶、という美をもたらしているのだ。そしてこの無駄が、遠い将来、思ってもみなかった何かを生み出すのかもしれない…?

 

ヤブミョウガの白い花と黒い実

 

カラスウリ

秋だ。もう秋なのだ。とっくに。

 

 

と感慨に浸りつつ、ベンチで一休……あ…れ…?何か変だぞ…

 

 

www.ashi-tano.net に続く

*1:亀田龍吉・有沢重雄著/近田文弘監修、花と葉で見わける野草、2010年、小学館、P219

*2:

www.nissay-midori.jp

*3:

www.tokyo-shoyaku.com

*4:

jspp.org

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