今日は盛りを迎えているはずのヤブカンゾウを訪ねて、見沼代用水西縁に行って来ました。
土手を埋め尽くす勢いで咲き誇っている。
見沼代用水縁のこの土手には、ヤブカンゾウだけでなく、いろいろな野草が自生している。
ハンゲショウ
まだ葉緑素ができてないために白くなっているらしいけど、本当に不思議。
オカノトラオ
虎の尾にしては可愛すぎる。
土手を降りた先のひまわり畑もう盛りになっていた。夏だなあ…
ヤブカンゾウのつぼみに止まって休憩中のオオシオカラトンボ♀(黄色が濃いのでシオカラトンボ♀ではなく、オオシオカラトンボ♀だと思う。たぶん…)
そういえば、これだけたくさん咲き誇っていても、チョウやハチの姿は少ない。ヤブカンゾウの花に止まってるのも、見た覚えがない。まあそんなにしょっちゅう見に来てるわけじゃないから、たまたまかもしれないけど…
と、何の気なしに花の芯に触ってみると…あれ?
なんかヘンだぞ
雌しべがない!?(中心部を探っても、花びらみたいな平べったいのしかないみたい)
いや普通はさ
こうですよね(雄しべに囲まれた中から、長い雌しべが一本突き出してる)
近縁種のノカンゾウはこういう端整な形なのに
花びらも雄しべも捻じれ曲がってぐちゃぐちゃのカオスである。
色も色だし、なんか火焔式土器っぽい。
でもこれはなかなかに整って見える。
そう、
たぶん造りが複雑だからこそ
ひとつひとつの個体差が大きく
飽きない不思議さと、ざわざわする違和感が混在する
帰宅して調べてみると、やはりヤブカンゾウは雌しべや雄しべが花弁化して八重咲になっているようです*1。ということは、受粉によって増えることはできないので、虫たちの訪れがなくても無問題ってことですね!
それにしても、ここ数年毎年見てるのに、今になって気づくとは。ずっと見落としていたのが恥ずかしく、でも新たな発見があったのは嬉しくもある。
広場の一角。以前はなかったと思う(私が気付かなかっただけかもしれないが…)。「カンゾウを育てる会」様が植えたものらしい(感謝です!)。綺麗に咲いていた。
こちらも、(別の場所ですが)帰り際に気づいたコーナー。
ヤブカンゾウの近縁種を集めた見本園。もう終わってしまったのもありますが、来年はそれぞれの時節に見に来たいな。
もともとこの土手に自生しているヤブカンゾウやノカンゾウのほか、寄贈品のハマカンゾウも綺麗に咲いていた。
【おまけ】
数羽のハシボソガラスが道路でガーガー、ぴょんぴょんやってるのを見ていると、おねだり→餌やりが始まった。
ん-確かに、ハシボソガラスにしてもおでこが扁平で、顔だちもヒナっぽく見える。巣立って間もない若鳥なのでしょう。
育成の季節も次第に終わりに近づき、本格的な夏に向かう。