梅雨の中の真夏、北本自然観察公園

土の匂い、草の匂い、夏休みの匂い。

昨日、土曜日は北本自然観察公園へ。

暦は6月も半ば、梅雨の真っただ中ですが。

 

初夏をさわやかな白で飾っていた樹々は実りの秋に向け

 

ガマズミ

 

エゴノキ。大好きな花なのに、今年は盛りを見逃してしまった。

 

まだ尻の青いノイバラ

 

おっメジロさん久しぶり!

 

盛んにガーガー言ってたカルガモさん。時期的にもしかしてヒナたちに注意してるお母さんかも??と期待しましたが、他の姿は見えず…もしかしたら草陰にいたのかもしれないけど、何ぶん茂りすぎていた。

 

水路に溜まった枯葉ゴミに潜んでた。背中に中心線があるからトノサマガエルかな?(と思ったら、関東平野にはトノサマガエルはおらず、近縁のトウキョウダルマガエルのみ分布しているとのこと*1)、そして背中に白か緑の中心線もあるとのことなので*2、トウキョウダルマガエルなのだろうと思います。(2023.6.18修正 ご指摘ありがとうございました!)

お気に入りの猟場なのか、しばらく周辺をうろついて戻ってきてみたらまだ同じところに同じような姿勢で鎮座していた。

 

メダカのおとな

 

子ども(ちっさっ)

 

か、カッケー!!こいつ、何者だ!?仮面ライダーのライバル怪人のふんいき。

ネットと図書館の図鑑で調べてみた限り、ヒメギスだと思うんだけど…ありふれた種らしいのですが、私は初めて見た。とにかくカッコいいっス。

 

 

やたら青いトンボがあちこちを飛び交っていましたが、彼らはみんながみんなシオカラトンボというわけではないらしい。

 

まずこれはシオカラトンボ♂ 複眼は深い水色で、腹部は6節まで白粉を吹く*3

 

並べてみると確かに違う、こちらはオオシオカラトンボ♂。複眼は黒褐色で全体的に青い粉を吹く。翅端に小さな褐色紋*4。褐色紋はわかりにくけど、よーく目を凝らしてみると、目だって黒い部分の更に先っぽ、一番端のカーブしているところがわずかに黒っぽくなっている。これのことだろう。

オオシオカラっていうけど大きさはそんなに変わらないようです。ちょっとオオシオカラの方が太目というかがっしりした感じはするけど。やっぱり決め手は青色の濃さ、眼の色、尾っぽの黒い部分がシオカラの方が長く、オオシオカラの方は短い、という辺りでしょうか。

オオシオカラトンボ♀ は黒褐色の複眼、翅端の褐色紋はオスと共通ですが、身体は黄色が目立ち、尾部の黒色部分が広くなっています*5

シオカラトンボ♀は「ムギワラトンボ」と呼ばれるように、これほど真っ黄色ではなく、薄い色をしています。

 

もう一種類、シオヤトンボという種類もいるそうですが、発見できず。シオカラトンボやオオシオカラトンボより出現期が短いようなので*6、そのせいもあるのかもしれません。

 

帰り際、ふと目を上げるとバス停向こうの道端にヤブカンゾウがもう花開いていた。

これからの梅雨後半は、そして夏は、どうなっていくのだろう?

 

*1:参考サイト:コトバンク日本大百科全書(ニッポニカ)「トノサマガエル」

*2:参考サイト:あきる野市「東京ダルマガエルを見つけたら電話をください。」

*3:参考図書:『ネイチャーガイド 日本のトンボ(尾園暁・川島逸郎・二橋亮著/文一総合出版』P470「シオカラトンボ」

*4:同書P482「オオシオカラトンボ」

*5:同書P482「オオシオカラトンボ」

*6:同書P472「シオヤトンボ」

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