もう…もう…
あまりにあまりな展開に、もうまとまった感想が書けない…
あっさりと踏み潰されるスリの難民少年ラムジー君。
正直言って、危ういところを生き延びてくれるんじゃないかとか、死ぬとしてもいろいろと紆余曲折があって、場合によってはオディハに流れてきていて一行と再会したりして…とか安易に考えていたんですけど……そんな希望的観測は木っ端みじんに打ち砕かれました。
そしてミカサの回想と微妙に噛み合わないエレンの回想。これについての疑問は別途考えたいけど、そんなの吹き飛ばす
「ガッカリした」
「ガッカリした」「ガッカリした」「ガッカリした」
………ちょっと何を言ってるかわからなかった…
壁の外の人類が敵だったからではなく、壁の外に人類がいたことそのものが気に入らなかったという衝撃の告白。
いやさ、エレンの心の奥底には島のためとか仲間を救いたいとか抑圧からの解放とはまた別の、身勝手な動機が潜んでいるとは思っていたけど、悪魔と言う名の英雄になりたい、という願望だと思ってたんですよね。ライナーと同じだ、と言ってたし、スクカーエレンにも英雄願望があるし。
しかし本命は、そんなチャチなものじゃなかった。
でも、これで前々から腑に落ちなかった、過去の記憶と未来の記憶を持ち、情報量で圧倒的優位にあるエレンが、平和的解決のための積極的な行動を取らなかったこと、この理由はわかった気がする。何らかの妥協点が見出されてしまえば、地鳴らしをする口実がなくなるもんね。
言葉の通じないラムジー少年に告白して泣きながら謝る辺りも卑怯で醜悪だ。その弱さ身勝手さも人間らしさなわけだけど…胸糞悪い…（褒めてます作品としては）
極めつけは
「自由だ」 （天真爛漫な興奮の表情から、放心したような恍惚としたような表情）
「ついに…たどり着いたぞ この景色に なぁ アルミン」（嬉しそうなドヤ顔）
ゾッとして違うよ違うよエレンそれは間違ってる！と叫びたくなると同時に、久しぶりに見るエレンの明るい顔を喜ぶ自分もいる。このエレンにはある種の美しく純粋なものが、確かにある。
でも、私は嫌だ。エレンなんかに壁外が滅ぼされるのはい・や・だ。
神に等しい力を持つ者が、目障りな連中をすべて駆除してしまったら…残酷な世界に抗う弱き者たちが滅ぼされたら…その世界は美しさを失うだろう。
赤面アニは可愛すぎた。
