青空さんぽ、木枯らし散歩

青空。しかし強風。

どこかの家の庭の柿が、枝ごともぎ取られ、路上に落ちていた。

 

水面も岸辺の草も激しくざわめく

 

カモたちの姿はほとんど見当たらず、白いシルエットだけがポツーンと

チュウダイサギさんである

 

爪先は水面スレスレを滑るように

翼はゆったりとはばたき

テイクオフ!

「おおーカッコいいー」などとギャラリーの称賛を受けながら旋回して

また着水

 

夏だって派手だったわけではないが、更に地味ーな冬羽に着替えたカイツブリさんもいた

 

ヘアが乱れてますぜ被写体率ナンバーワン、トップモデルのカワセミさん

 

しきりにダイブしていたのでちょっとチャレンジしてみたのですが

うーむ次は頑張ろう。

でも肉眼では飛び立つ時の体勢なんて全然わからないから、こういう感じなのかってわかっただけでも良かった。

ダイブの瞬間の写真とか、みんなよく撮れるな~

 

ムクノキの梢にドバトが食事に来ていた

ムクドリさん御一行も

この岸辺にはエノキもあるのだけど、ムクノキの方が人気っぽく見える。あるいは、完熟時期が違うのだろうか。

 

人間である私が惹かれるのは夏みかんだけど

今は青く、重たく、風に揺れるのみ

 

モノトーンの夏型アゲハチョウ*1。縁にオレンジや青の斑が入る春型とはまた違った、シャープな美しさ。でも止まってるとこをよく見ると…

片方の尾っぽは欠け、右肩も破けている。もう、終わりが近いんだものね…

 

こちらは成虫で越冬するウラギンシジミ(♀)。♂は翅の中央の斑がオレンジ色になっているようだ*2

裏面はわずかに灰色がかった白。これがウラギンの由来なのだろう。

 

 

冬鳥はまだほとんどやって来ず、周囲の樹々を見渡しても夏の日差しに灼け焦げた葉が目立つ。今年の早春、「冬の小鳥、少なかったですね~」と散策で出会った見知らぬ人と言い合ったことが何度かあった。「紅葉、みんな疲れてましたね…」「カモ、来なかったですね…」ということにならなければいいのだけど。今年の冬はもう変えられないとしても、今後、少しでも何とかするためには、どうすればいいのだろう?

美しいが、どこか不安が漂う

 

木枯らし1号が吹いた日

weathernews.jp

*1:川邊透、『新版昆虫体験図鑑1600』、全国農村出版協会、2021年、P18

*2:川邊透、『新版昆虫体験図鑑1600』、全国農村出版協会、2021年、P22

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