本、漫画、その他

ロンドン怪盗伝(野尻抱影/筑摩書房)

17世紀後半から18世紀前半のイギリスに跋扈した怪盗たちの活躍や当時の事件・風俗を扱った第一部「英文学裏町話」。第二部「ろんどん怪盗伝」(こっちのろんどんは平仮名)では、怪盗ジャック・シェパードの活躍とその死を描く。 「英文学裏町話」は「ニ…

鍵の掛かった男(有栖川有栖)/(幻冬舎)

有栖川有栖の「臨床犯罪学者」火村英生シリーズ久々の長編。短編はちょくちょく出ているのでそんなに空いてる気はしなかったけど、前の長編「乱鴉の島」からもう9年経つという。といっても共に34歳の准教授&デビューから暫く経った若手の専業ミステリ作…

新釈雨月物語 新釈春雨物語(石川淳/筑摩書房)

上田秋成の「雨月物語」、「春雨物語」の石川淳による現代語訳。 雨月物語は超有名な怪異譚で、粗筋を知っている話もあったのですが、晩年に執筆された「春雨物語」の方は、どれも初めて読む話で、雨月物語とは作風も大きく違っていて驚いた。春雨物語の中で…

風間光枝探偵日記(木々高太郎/海野十三/大下宇陀児)/(論創社)

若く美貌の女性探偵・風間光枝の活躍を3人の連作(3人ローテで短編3作ずつ)で描いた表題作と、海野十三単独名義の「科学捕物帳」(こちらの主人公は風間「三千子」)、同じく海野が戦後になって執筆した「蜂矢風子探偵簿」を収録している。 うーん…冒頭…

ケプラー疑惑(ジョシュア・ギルダー&アン・リー・ギルダー著)/地人書館

「それでも地球は回っている」で興味を持ったケプラー疑惑についての本。読んでみた感じでは2009年発行の「それでも地球は回っている」のティコとケプラーについての記述は、この本(2006年に日本語訳出版)を下敷きにしているようだ。 近代天文学の基礎を築…

「それでも地球は回っている」(青木満著)/ペレ出版

今学期、放送大学で履修している「自然科学はじめの一歩」で参考図書として挙げられていたので読んでみました。 天文学史の本なのですが、四大文明の神話的宇宙観に始まり、古代、中世、ルネサンス、近代…各時代の学説の変遷と天文学者たちの苦闘を親しみや…

学生街の喫茶店

最近、めっきり口をきく機会が減って、日本語忘れ防止のため、ネットカラオケとかネット歌声喫茶サイトを巡ってます(他人様には見せられない姿ではありますが、部屋を閉め切ってしょぼい肉声で歌うだけなので、近所迷惑にはならないハズ。たぶん…)。サイト…

「ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」@国立新美術館

4月に入って平日に行けるようになったら行こう!と思っていたルーヴル美術館展。いつの間にやら5月も半ばになり、先日、慌てて行って来ました。 さすがに、フェルメール「天文学者」(上のリンクの展覧会概要で使われている画)を始めとする目玉作品の前に…

うらわ美術館~さいたま市所蔵品展 「人形に捧げた生涯 西澤笛畝の足跡」

うらわ美術館で開催中のさいたま市所蔵品展 「人形に捧げた生涯 西澤笛畝の足跡」に行ってきました。西澤笛畝は、本業は日本画家ですが、人形の蒐集と研究にも情熱を捧げた人であったらしい(葬儀は「人形葬」で行われた…とかパンフにサラッと書いてあるけど…

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