新しき生、その隣りに

メタセコイヤとラクウショウの新緑が美しいこの季節はカルガモの子育てシーズン

 

おっいるいる…いや、何かずいぶん多くないか??

 

近い方の岸に回り込んでみるとやはり、母1羽ヒナ10羽であった

子連れカルガモは何度も見たことあるけど、多くて5~6羽で、2桁というのは見たことなかったな~カルガモが一度に産む卵は10~14というから*1、あり得ない数ではないが。

 

こんなに小さいのに泳ぎは結構速い。

バンやカイツブリのヒナがチンクシャ(失礼)で泳ぎも危なっかしいのに比べると、姿形も泳ぎも完成度高い感じだ。

お母さんの後を追いかけるだけじゃなく、先行したり明後日の方に行きそうになったり、岸によじのぼろうとしてずるずる落ちて戻ったり(まだムリ)、いちいち可愛いのだ。

 

あっ遅れてる子が……親鳥の面倒見はあまりよくないようである。

でもこの後何とか追いついていたのでホッとしていたら

 

別の2羽の成鳥(性別不明)が乱入してきた

 

威嚇されて逃げ出す

 

騒ぎもおさまったしハイ移動移動~

 

あれ…1羽足りないですよお母さん!

あと1羽がどこにも見当たらない…あの騒動ではぐれちゃったかと思って探したけど、やはり見つからなかった。

 

 

おまわりさんこいつらです!

と言いたいとこだけど、こいつらに攻撃されて当たり所が悪くやられたのか、水面下にうようよいるミシシッピアカミミガメにでも引きずりこまれたのか、定かではない。

 

ここにはバンの巣もあってバンヒナもいるけど(背後の黒い子たち)、そっちには無関心のようだ。

同族のヒナを攻撃することに意味があるのだろうか。

子連れの♀が他にヒナを攻撃して殺すという行動はあるそうなのだが*2、それはまあ我が子のための餌や活動スペースを確保するためと考えれば納得はできる。でもこの場合は子連れじゃなかったし…そんなに執拗な攻撃ではなかったから、そういう気持ちがうっすら残ってた、みたいな感じなんだろうか。わからない…

 

 

 

上から見ていたら、ヒナたちのクチバシがピンク色なのに気付いた

『決定版日本のカモ識別図鑑』(氏原巨雄・氏原道昭、誠文堂新光社、2018年V3.0、P93)では生後2日のヒナの絵でもクチバシは黒くなっているから、本当に生まれたてなのだろう。ヒナの数が多かったのも、孵化して間もないからだと考えれば辻褄があう。

 

これだけ多く生まれたら、皆が成鳥になるわけにもいかないのもわかる。けど…

せめてそのときが来るまで、自由に、たのしく、精一杯生きられたら、と思う

 

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