早春、花探訪

3月最初の日曜日。暖かい日差しに誘われて、近場でちょいと春探し。

 

まずはさいたま市・市民の森の「りすの家」。この巨大なケージ(写真右奥)の中で、放し飼いにされています。冬場は冬眠してるのですが

 

もう起きてた。

 

餌の中を泳ぐ

 

こちらは、自分で埋めたのを掘り返しているらしい。

可愛いのう。

皆考えることは同じで、りすより人間の方が多いくらい賑わっていました。

 

管理棟脇、少し遅咲きの梅「豊後」がちょうど満開。

淡いピンクが今日の陽気によく似合う。

 

芝生広場の脇には、カワヅザクラが一本。

こちらも満開。色合い、すこし似てますね…

 

「市民の森」から道路を隔ててすぐのところにある「見晴公園」。

 

ここの風車は「市民の森」の外周を彩るソメイヨシノと手前の菜の花畑のコラボで有名なスポットですが、今はまだ桜のつぼみは固く

菜の花もちょぼちょぼ。まだまだこれからです。

 

見晴公園を出て、見沼代用水西縁を南に辿る。

緑道沿いには早咲きの桜が並ぶ。何年か前に記念植樹されたものであるらしい。

みやび桜が多い。

みやび桜はまだ盛りの頃をちゃんと見たことがない。今年は見る機会があるだろうか。

 

緑道と東武線の線路がぶつかるちょっと手前に、カンヒザクラが2本。紅梅と見間違えそうな深紅色。

 

五分咲くらいかな?

 

色は鮮やか、姿は内気なうつむき加減

 

 

南へ南へ歩いて、大宮公園ボート池へ。今日は暖かい日曜日とあって、どこも人間さまでにぎやかでしたが、水面は閑散としていて、カルガモが2,3羽飛び込んできた後は、カイツブリの悲しげな叫びが響き渡るのみ。

いつも立ち寄る時間より少し遅いから、そのせいかな。

 

おっこれはハルジョオンですね(ヒメジョオンではなく)。春この早さだし春紫苑。

いやいや。決め手はつぼみがうなだれているのと

葉元があまり細くならず、茎を抱き込むようについているところ(ヒメジョオンは葉の元の部分がすうっと細くなってる)。

花弁の数もヒメジョオンが100、ハルジョオンは150~400とだいぶ違うそうだけど*1、ちょっと数えるのは難しい。

 

シダレヤナギの緑は花とはまた一味違う味わい。

 

未だ茶色いメタセコイアなれど、なーんだと言う勿かれ。

 

雄花の房が開花している!

 

となれば、雌花も開花しなくてはなりませんが…

遥か高みの梢付近についている焦げ茶色の丸いのがメタセコイアの実、つまり雌花のその後の姿。この樹は右側の脇枝の方が高く伸びていますが、通常は梢のてっぺんに雌花がつき、その下の枝に雄花の房が連なる形になるのです。

てことは、この枝からちょぼちょぼ出てるのが雌花の花芽?

距離があり過ぎて望遠でもこんなだし、ちょっと観察は無理かな…

 

あれ?

下の方の枝先にも実がなってる!梢にしかつかないというわけではないのだ!

そして下の方に伸びる枝々の先を見渡すと…

 

雌花は緑色だという*2

今後の成長を見守りたい。

*1:亀田龍吉・有沢重雄著/近田文弘監修、花と葉で見わける野草、2010年、小学館、P28-29

*2:菱山忠三郎、『身近な樹木』、主婦の友社、平成10年(1998年)、P170

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