エノキ?ムクノキ?

いつもの沼。

 

いい湯だな的アオサギさん。たまーにこういう腰湯状態になってるのは、なんか意味があるんですかね。

 

何かのアピール中なのか…冬が始まるこの時期のカルガモさんって、なんか騒がしいと思う。

 

 

というのは置いといて。

今日の主目的はタイトルのとおり。この前来たときよくわからなかった、エノキとムクノキの判別。実も葉も残っている今の時期なら、よく見れば判別できるはず。

背の高い樹木が立ち並ぶ右岸の小径に入り、まずは、実のなってる枝を探します。

 

 

よっしゃこれだな。緑の樹々の陰に隠れててっぺんしか見えないけど、黄色く紅葉してる中にぽちぽち黒っぽい実がついてる。

もちろん肉眼では遠すぎて葉も実もよく見えませんが、カメラでズームしてみると

 

おお!赤っぽい実。葉っぱの鋸歯(縁のギザギザ)も上部(先端側)にしかないことがわかる。これはエノキの特徴です*1

 

しかしムクノキもあるはず(↓ 前回来たとき、エノキとはちがう実が落ちてた)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/yukiMynn/20231031/20231031170806.jpg

 

おっ、あれなんかどうですかね。さっきのよりも樹高がだいぶ高そう。エノキ15~20mに対してムクノキは15~30mというから*2、可能性アリ。

 

葉っぱはやや細い卵型で、エノキの葉に比べて、下の方まで鋸歯がある。

そして黒いしわしわの実

足元を見ると、熟さずに落ちた実

やはり葉の形や果実の色などから*3、これがムクノキに違いない。

どちらも2,3本ずつはこの岸辺に植わっているようで、ヒヨドリさんたちが絶叫しながら飛び交っていた。ただ、近いところにいると全然じっとしててくれないので、

 

はるか遠くから撮影。これはたぶんムクノキ…ですかね。

 

 

あれっ、

夏みかん!?秋なのに!?

 

ネットのサイトを幾つか巡ってみると、夏みかんは初夏に花が咲き、実が色づくのは秋。ただしこの頃(つまり今)は酸味が強く、冬を越して翌年の夏前が食べ頃になるらしい。知らなかった…!何となく、夏に実がなるもんだと思ってましたよ。今は黄色だけど、最終的には店で売ってるようなオレンジ色に変わっていくのかな?

それにしても……何度も来てる場所だけど、花にも実にも気付かなかったなあ…これからは欠かさずチェックしてみよう。

 

沼辺の桜並木も、深く色づいた葉をひっきりなしに落とし続けていた。秋ももう、あとわずか。

 

*1:菱山忠三郎(平成10年)、『身近な樹木』、主婦の友社 P121「エノキ」

*2:同上、P120「ムクノキ」

*3:同上

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