今日は5時起きで、かねがね行ってみたいと思っていた大磯のアオバト飛来地へ。
アオバトは本来、山や森に住む鳥ですが、夏場になると海水を飲みにわざわざやってくるのだそうです。
早朝出発とはいえ、到着する頃には8時近くなっていて、もう日差しが結構きつい…飛来のピークは朝早い時間帯だというけど、まだ大丈夫だろうか?と不安に駆られて足を速めますが大丈夫。
来てる来てる!(真ん中辺の黒っぽいのがそう)
アオバトたちが飛来する岩場の正面の浜には撮影や観察に訪れた人たちが既に陣取ってましたが、まったく入るスキがないというほどの混雑ではなくホッとする。とりあえず隙間を見つけて双眼鏡で覗いてみると…
やっぱ綺麗だなー
若草のように明るい緑や深いぶどう酒色ともいうべき赤紫が美しく、つぶらな瞳が可愛い。ちなみに雨覆が赤紫なのがオス、左端のように緑色なのはメス*1。
海水をゴクゴクしてるところはなかなか見えないのですが…
飲んでるようである。たぶん。
写真を後から見返すと、こんな感じで
クチバシの先端に水滴がついてる。ちゃんと飲んでるようだ。
浜は砂というには目が粗く、細かい砂利のよう。白砂とはまた違った輝きがある。
目が粗いせいなのか、波が引くときの音も心なしかシュワ―っと大きく響く。
ここのアオバトは数十キロ離れた丹沢山地から来るのだという。地図で見ると確かに一番近い海ではあるけれど…海水を補給したらこの距離をまた帰っていくのか。
アオバトが海水を飲みに来る理由は、果実食であるため不足するミネラルを補うためという説もあるけど、はっきりはわかっていないのだそうだ(参考サイト:平塚市博物館「野鳥の観察4 食べる)。いずれにしても、こんなに間近にたくさんのアオバトを見られるのも、この不思議な習性のおかげ。静かに見守っていきたいものです。
*1:参考文献『ぱっと見わけ観察を楽しむ野鳥図鑑』(2025年、樋口広芳監修・石田光史著/ナツメ社)