春いろいろ@北本自然観察公園

※一週間前、4月20の記録です。

コロコロコロ…ホーホケキョ。姿は見えねどシュレーゲルアオガエルやウグイスのにぎやかな北本自然観察公園。

 

早春の水場のあちこちにあったぷるぷるの卵塊は、立派なオタマジャクシに。たぶんニホンアカガエルだと思うんだけど…だるまさんがころんだ の如く、死んでんのか?と思うような静止→目にもとまらぬ速さで移動 を繰り返していた。

 

ノイバラ。私が見た範囲では他の株はまだ殆どつぼみだったけど、ここのはもう花開いていた。甘く淡い、まごうかたなきバラの香り。

この春はじめて見たバラだったりする。

 

 

ふと園路に目を落とすとぽつぽつと。

見上げれば、遥か高いところを彩る藤。

園芸用のなら藤棚からすだれてくれてるけど、野生の藤は木に巻き付いて、のぼっていったところで花を咲かせるので、手が届くところにあるとは限らない。が、それもまたよし。

 

そのまま下を通って行こうとすると、ぶいーんぶいーんと力強い羽音がして、そちらを見やると………

 

 

見たこともない巨大スズメバチ?が!!5~6㎝はあるぞ。こんなのに刺されたら死ぬしぬ絶対。幸い、かなり低い位置を飛んでてこちらには気づいていないようだったので、目を合わせずにそっと…何歩か後ずさり、でもあとは走るように逃げ出してしまいました。いけないんだろうけど、つい…幸い追ってはきませんでした。

日本、いや世界最大と言われているオオスズメバチは私も見たことあったんだけど、それよりもずっと大きい。どう見てもスズメバチだけどなんか知らない別の種だったりするのか?と思って調べてみると、どうやらオオスズメバチの女王バチだったようです。

働きバチは3~4㎝弱くらい。ふつう見かけるのはこれなわけですが、女王バチは5~5.5㎝にもなるという。で、通常は巣の中で卵を産んでる女王が、春から初夏にかけては巣作り&子育てのため単独で飛び回っているので、人目に触れることになるのです。逆に言うと働きバチはまだ生まれてないはずだから、今活動してるのは女王バチってことになる。

いやーびっくりした。恐怖のあまりそれどころじゃなかったので、写真はナシ!

 

 

気を取り直して、ほかの虫たちを。

 

ヒメウラナミジャノメ。シジミチョウぐらいの大きさで、ぽちぽち目玉模様の並びがかわいい。

 

おなじみベニシジミ

 

ギンイチモンジセセリ。隠れちゃってるけど白い中央線がオシャレ。



ガガンボのなかま。キバラガガンボに近いように見える。

 

キリギリスの幼体は花粉を食べるそうで、花にじっと止まっているのをよく見かける。けど、これは、共食いしてたっぽい。子供のうちは花粉とかしか食べられないんじゃなかったのかよ!

 

強い風に揺られながら、クヌギ(?)の葉にしがみついてむしゃむしゃやってた黄緑色のイモムシ。調べたけどどこの誰だかはさっぱり見当がつかず…残念。イモムシの同定はむずかしく、もっと細かく観察しなくてはいけないようだ。

 

冬枯れの時期はカモたちでにぎわっていた高尾の池。青い新芽が伸びてくると、逆に閑散としてしまう。もうみんな北へ帰ってしまったのか。

 

 

と思ったら、違う場所の木陰でコガモのペアが涼んでいた。

 

そしてダイサギさん。しかしダイサギといえばダイかチュウかの問題がつきまとう。

 

しかもこの公園には、ダイサギもチュウダイサギもいるそうなのだ。↓ のtweetからもう1週間以上経ってるから、冬鳥ダイサギがまだいるとは限らないけど…

 

とにかくまず脚だ脚!黄色いのがダイサギ、黒いのがチュウダイサギ……

おいおいどっちなんだよ!!

 

でもまあ、黄色いのかな…ツイートの写真も、チュウダイサギはもうクチバシが黒く、飾り羽も目立ってたし。まあ同じ個体とも限らないから断言はできないけど。

 

うむむやっぱりダイサギっぽい。

 

 

タチヤナギの綿毛(柳絮)。園内を歩くと時折り、ふわふわ漂っているのが見えた。

 

白地に下部のくっきりした紫が目立つニョイスミレ(ツボスミレ)。他のスミレに比べ、花期が遅いのだという。

 

あちこちでガマズミがびっしりと白い花を咲かせていた。顔を近づけると、不思議な甘い香りがする。

 

 

柳絮が舞い、新緑に小さな白い花が映えるようになると、季節はもう初夏。次に来たときには、冬鳥たちの姿はなくなっているだろうか。女王バチは巣にこもって働きバチたちが出動しているだろうか。カエルの子はカエルになっているだろうか?









 

 

 

 

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