前回 ↓ から4日後。ダイサギの群れが消え、平常運転に戻ったといううわさを聞きつけて、再びやってきました。
せっかくの再訪なので今度は時間をかえ、朝イチでの訪問です。夜明け前から張っていようと思ってたのに、目覚ましが鳴ってもどーしても布団から出ることができずグズグズしてしまったので、たどり着く前にもう朝日が…
ちょっと日の出を回ってしまいました。
いない。誰もいないようです。
奥の方に、前回は見かけなかったカルガモの群れが固まっていた。
これはやはり、ダイサギの群れが離れたからやって来たのだろうか?ダイサギたちはもうこのねぐらを放棄してしまったのだろうか?
でも、辺りはすっかり明るくなってる。着いたのが少し遅かったから、もしかすると既にみんな漁場に向かって出勤して、出払っているのかもしれない。
そういえば、前々回に来たときは、道路向こうの川でたむろってる連中もいたなと思い出して、川の方も確認してみると…いた!
沼の真向かいから100mかそこら川を下ったところに、4羽がたたずんでいた。
ふつう、サギたちがこんなにくっつき合ってるのはあまりみかけないないので、沼の群れの子たちなのではないだろうか(と希望的観測)。
と思うと、一斉に飛び立ち、川の先へと飛んでいってしまった。
さすがに夕方まで待って帰ってくるかどうか確かめる気力体力はないので、その辺をぐるっと回って帰ることにする。こんなに朝早く来たことはないので、いつもとは様子が違っているかもしれない。
ざくざく霜柱の感触が気持ちいい。
朝日に長い影法師
ちらっと見返りツグミさん
人間が固めたものだろう、先週末の雪の残りに興味津々らしく、嘴でツンツン。1羽しか写ってませんが、3羽ではしゃいでた。
おでこがそれほど絶壁じゃないし、クチバシの太さもハシブトはもっとぶっといはず。ゆえにハシボソガラスさんだと思う。
この池は、昼間来ると釣り人ばかりで、水鳥たちはあまり見かけない。釣りができるということは、魚はいるはずなのですが
おっカワウさん
岸辺には、食事中のヒドリガモの群れ。40羽くらいいる。
ヒドリガモは団体行動が多くて、1羽だけとかペア1組だけとかでいるのを見たことがない。そして上陸行動も多い。
ひととおり食事が終わると、次々と水面へ。段差の上からそろーっとのぞき込む動作がカワイイ。でも考えてみれば、体高と同じくらいの高さから降りるんだから慎重にもなりますよね。人間でいえば1mくらいの段差を飛び降りる感じ?
総員、着水完了!
8時。まだ釣り人の姿はない。
かわゆすぎるエナガさん。しかし全然じっとしててくれないのが困る。
「主に動物食で、昆虫類を捕食し、樹液も好む」そうですが*1、落ち着きなく、ちょこっと木の枝をつついてはすぐにパッと飛び立って移動。ツンツン→パッ、ツン→パッの繰り返し。虫とかちゃんとGETできているのだろーか?凄い早わざだ。
ふだんあまり来ない静かな池。マガモが雌雄10羽ぐらいずついた。
よく行く池沼ではマガモはいても2~3羽程度なので、ずいぶん多い。ここも昼間来たときは、これほど多くはなかったような気がする。あ、もしかしてここもねぐらで、これから出動していくんだろうか?
突然、2羽のオスがメスを追い回し始めた
伸びあがって翼をバタバタさせる動きも見られたし、求愛行動の一環なのかな?うまくいったようには見えなかったけど…
隅っこには我関せずといった感じの
カップルも…
もう少し見ていたい気もしましたが、冷たい風がびゅーびゅー吹き始めたので今日のところは退散。それにしても…
自然観察を兼ねた散歩を初めてもう、10年くらいになります。いろんな生き物に出会い、新たに知ったことも多いけど、よく知ってるつもりものたちでも、見ている時間は一日のほんのわずか、せいぜい数分か数十分。同じ電車に1駅分いっしょに乗り合わせたとか、慌ただしくかきこむランチタイムに、たまたま隣に座ったくらいの短い時間でしかない。あとの残りはどこでどういう生活をしているのかなんて何も知らないのだと、前回と今回、訪問時間をずらしてみて、改めて気付かされました。
近場とはいえ、そうそう好きな時間に来れるものでもありませんが、少しでもより多く、身近な場所のいろんな顔が見えるように、工夫していきたい。
*1:『ぱっと見分け観察を楽しむ野鳥図鑑』(樋口広芳監修・石田光史著/ナツメ社、2015年)P282