独学大全ー絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法ー(読書猿/ダイヤモンド社)

ネットでいくつか書評を見て、これは「買い」だと思いましたが、期待に違わず面白く、かつ参考になる本です。早速自分の勉強法の見直し・再構築をしてみたくなりました。がんばるぞー(笑)

 

第1部は、まず始めて、続けること。

最も力点が置かれているのは「いかにして独学を始め、継続するか」。もちろん目標設定方法や時間の確保、サボらず継続するためのテクニックも紹介されていますが、まず第一にあるのはそもそも学びたいと思ったのはなぜか?という自らの動機の深堀り。ちなみに著者自身の根源的な動機として、小学3年生のときの「老生物学者との出会い」が挙げられているのですが、世界のひろがりや世界の中の様々な事物の繋がりに、ぱあっと眼前がひらけていくような、印象的なエピソードです。

それにしても、「継続するためにはどうしたらいいか」はダイエット(これは本書でも引き合いにだされている)とか貯蓄・節約、掃除など、地道に継続的にやらなきゃいけないんだけど続かない、ついつい「今日はまあいっか…」になりがちなあれこれにも応用できそう。ということはつまりこれらも、進化の過程で獲得した生来的な認知システムと、複雑な人間社会における最適行動との齟齬に由来するってことなのか…?

 

第2部は何を学べばよいか。

そもそもわからないこと・知りたいことは何なのかの発見、資料・文献の探し方、集めた資料の整理の仕方など。

ここで一番面白かったのは「第11章 情報を吟味する」。ネットや書籍に氾濫する誤った情報やトンデモ理論にハマらないための姿勢や、矛盾をあぶり出してデマを見抜く手法やトンデモ主張のおかしさを暴き出す具体的な手法は勉強している分野に限らず、情報リテラシーとして有用だと思います。

 

第3部はどのように学ぶか。

読み方(速読や平読、精読それぞれに複数の手法があり、特に6種類ある精読法は「うーんこれぞ読み込みだなー勉強だなー」と感じる。かなりハードルは高そう…いきなりは無理だな)、記憶法などの具体的なノウハウの紹介のほか、自分の独学法そのものを俯瞰し改善していくための「メタノート」作成が推奨されているのが面白い。

 

第4部はあらゆる独学の基礎となる国語(現代文)・英語・数学学習の骨法とケーススタディ。

この3分野の必要性と勉強法の概要、そして「ある独学者の記録」として、これらの3分野について独学を始めることになった3人が、それぞれ自分の現状を踏まえてどのように学習法を組み立て、実践したかというケーススタディが載っています(すみませんがとりあえず数学のは読み飛ばしました…あとで。いつか。)。第3部までに挙げられた技法のどれを使うかは、その人が置かれた状況や現在のレベル、達成目標によって違うわけで、適切な手法を組み合わせて無理のない行動に落とし込む必要があり、ケーススタディでは「こういう状況だから、こういうやり方にした」ということも書かれている。英語だからこの組み合わせで、というんじゃなく、読者それぞれが自分にあった方法をアレンジしていかないといけないわけですね。

 

というわけで、効果があるかどうかは(まだ実践してないので)わかりませんが、面白さだけでもおススメな本です。読みやすいし、どこからでも読めるので、気になる方は本屋でパラパラっと立ち読みしてからでもどうぞ。

 

 

 

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