10月もそろそろ終わりの 28日。見沼代用水東縁に沿って、七里総合公園まで足を延ばしてみた。
秋も終わりに近づく、見沼の田園風景。
見沼代用水がゆるゆると。芝川など近くの川では他のもときどき見かけるけど、この流れではカルガモ以外のカモを見たことがない。幅が狭かったり、岸が土じゃなかったりするのが好きじゃないんだろうか?
七里総合公園。公園の中を細長い池が貫いているのが特徴。
流れの中の飛び石に現れたのはセグロセキレイさん。ハクセキレイさんと違って、いつも行く公園だとなかなか見られない御方です。
顔の下半分黒いの中、眼の下だけ白い縁取りがあるのがくりっとした目を際立たせて可愛い。
こうして止まっていても背中が黒いわけですが、飛び立った後姿(写真はありませんすみません)を見ると、両の翼が白いので、背中の黒さがとても印象的なのだった…セグロとはよく言ったもの。
大丈夫っすか、そんなに深入りして…人間みたいに足を取られてコケたりはしないんだろうか。
セグロとハクは鳴き声も違う。セグロセキレイはちょっと濁音入ってるというか。 ハクセキレイの方が高く、澄んだ声のように感じました。
ぶらぶら歩いていると、セイタカアワダチソウに虫たちが群がっているのがやたら眼についた。
(たぶん)ヒメジュウジナガカメムシがわらわらと。かなり似てる別種もいるそうなので自信はありませんが…果汁や花蜜が好きみたい。
遠目に見ると枯葉なんですけど、カメラでズームしてみるとやっぱり。
今日調べてみて初めて知ったのですが、「シータテハ」というんだそうです。「シー?海?彼女?」と首を捻っていたら、後翅の中央にあるホック掛けみたいな白いマークが「C」を横にしたみたいだからなんですと。ホントかい…
開いた翅は鮮やかなオレンジ。ふしぎ…
この時期はタテハチョウが多くて黄色とのコントラストが目立つせいもあるのでしょうが、本当にどこを見てもセイタカアワダチソウにたかってました(汗)怖いくらい。
外来植物としてよく知られるセイタカアワダチソウですが、
こちらの ↓
セイタカアワダチソウの解説ページによれば、観賞用に導入されたとか、蜜源植物として優秀なので養蜂業者が種を散布したとか言われているそうです。
確かに…外来の厄介者だとかは考えず素直な目で見れば、綺麗な黄色なんですよね…花も少なくなり、日も短く、気温も次第に下がってくるこの時期は、暖かみのある鮮やかな黄は、惹きつけられるものがある。上背もあるので遠目にも目立つし。はじまりは観賞用というのも頷けなくもない。
そして蜜が取れるというのも、なるほど、だからこの人気ぶりなんですねと納得してしまう。
いずれにしても、導入した人達は、この花がここまで現代日本の郊外に跋扈し、「新・原風景」みたくなってしまうとは思ってもみなかったでしょうが…
もう50年近く昔、家のとなりの空地(「草原(そうげん)」って呼んでた)はセイタカアワダチソウで一杯だった。近所の子たちと先を争って、枯れた茎で隠れ家つくったり、コンクリで研いで槍をつくったり…あの頃は花が綺麗だとは微塵も思わなかったけど、別の意味で人気だったと言える…のかもしれない。