ニホンアカガエルの卵塊に間に合った!~北本自然観察公園春めぐり~

暖かく晴れた土曜日。昨日のような強風でもなく、まさにお散歩日和。去年は完全に出遅れて立派なオタマジャクシばかりになってましたが、今年はかなり意識して待ち構えてました。こんな日を。

 

それは私だけではなかったらしく、公園はかなりの賑わい。土曜日とあってイベントも盛りだくさん。右側の銀傘は太陽光でペットボトルの水を温める実験だったらしい。暫くすると指導員の方と子供たちが集まってきて、水温を測って「7度が22度になった!」「こっちは50度!!」とかやっていました。50度には皆ビックリ…ウチのベランダでもやってみようかしら…

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センター近くの小さな草地に咲いているシロバナタンポポ。関東ではタンポポといえば鮮やかなまっ黄色ですが、関西ではこちらの方がメジャーなのだそうです(ホントですか関西以西の方!?)。でもこのシロバナタンポポは以前よりは関東でも増えているような気がする。前はまったく見かけませんでしたからねえ…

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センターの建物を通り過ぎて、湿地の方へ。公園HPなどであるのはわかっていたけど…

あったー!!ニホンアカガエルの卵塊です。灰色っぽく水面近くに浮かぶのがみんな…あそこも、ここも。

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1か所だけじゃなく、流れのない浅い水場はどこもかしこも。なんか、感動…ちょっと以前より水深が浅くなってるとこが多いのが気になるけど…干からびないように適度に雨も降って欲しい。

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卵塊も形はいろいろ。浅いところはボテッと広がっているけど、比較的水深のあるところにあったこれなんかは、ほぼ球体になってる。

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これはゼリー部分と黒い部分がハッキリしていて綺麗。ていうか上と同じ種類なのか疑いたくなるほど違って見えるのですが、センターの方に訊くと、この時期の卵塊はみんなニホンアカガエルのものだとのこと。

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 確かによくよく見ると黄土色っぽいヤツの表面は、泥を被せてあるだけのようです。透明なのは産卵後に親ガエルが泥をかけなかった(ずぼらだったのか自分の身に危険が迫ってたとかでその余裕がなかったのか)のか、あるいは一度はかけたんだけど流れちゃったのか…どうなんだろう。

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ニホンアカガエルの成体にお目にかかったことはないのですが、体長は大きくても7.5センチ程度とのこと。しかし目の前の卵塊(卵は500~3000個。いったいこの中のどれだけが孵化してどれだけが大人になれるのか…)は握り拳大かそれ以上。てことは親本体よりも大きいくらい。といっても母親もこの大きさのまままるっと産むわけじゃなく(そうだったら産後は文字通り骨と皮ばかりになっちゃう)、このぽちっと黒い胚の周囲の透明部分が産卵後に水を吸ってゼリー状に大きく膨れ、胚を保護するようになっているのでしょう。産卵から孵化までは1週間ほどだそうなので、次は孵化狙いで行ってみたい。

スタンプラリー(といっても3カ所だけですが…)のプレゼントはミニシール。何種類かありましたが、もちろんニホンアカガエルをGET ♪ 

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 梅は散り、桜はまだでも、春はやっぱり素晴らしい、生命の季節。

 

【参考】ニホンアカガエルについては国立環境研究所の「侵入生物データベース」に簡潔にまとまった情報があります。減少が危惧されるニホンアカガエルですが、八丈島に対しては「侵入生物」の立場なんですね。そこでも特に既存種を圧迫するわけでも、繁栄しているわけでもないようですが…

 

 

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