続・カルガモの換羽&晩夏の虫たち

<ご注意>

後半、昆虫の写真(セミ、ガ、アブ)があります。苦手な方はご注意ください。

 

あれから10日あまり。

www.ashi-tano.net

 

カルガモチェックふたたび。

 

夏が終わりに近づく中、盛りを迎えたヒマワリ

 

見上げるようなでっかいヤツが好き

 

ん?真ん中もっこりの金髪オールバック

あまり見たことがない品種だ。調べてみたけど名前はわからなかった。

 

 

さて、カルガモさんたちの羽根はどうなっているだろうか。

 

やはりまだ新しい羽根は生えてきてないようだ

 

あれれ、この子は白い縁の三列風切がある。ずいぶん進行に差があるな。

成鳥の方が羽根に丸みがあるというから*1、尖り気味のこの子は、もしかして若鳥なのかな(自信なし)

 

 

うまい具合に、浮島に上がってくれてる子たちがいた。水に浮かんでると見えない部分もこれならバッチリ

うむ、やはり生えかけだ

 

拡げた翼はスカスカ

 

白が目立つ三列風切や青い翼鏡を含む次列風切もまだ伸び初めみたい。切り揃えたみたいにちょこんとしてるのがカワイイ。

 

なんだこのマッチか綿棒みたいのは…白い筒みたいのからはみ出てる茶色いのが羽根のモト?

この白い筒は最初はトゲのような形で生えてきて、最終的には崩れて中の羽根が現れるんですと*2。もう割れ始めてるみたいだし、あとちょっとだろうか。

 

珍しい角度で撮れた。クチバシの裏側って、こうなってるんだ…

 

 

さて、日差しがきつくなるまでにはまだ少しある。周りをあてもなくぶらぶら。

 

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おっと、目線よりずっと低い位置にアブラセミが!つぶらな瞳で見上げてる。

♀なのだろうか、鳴かないでじっとしてる。上からは盛んにアピールが降って来る。

 

こっちは抜け殻。でも、いつも見る茶色っぽい半透明なのに比べるとだいぶ小さいし、背中が丸まっている。乾いた泥がついてるみたいな感じなのも何か違う感じだ。これも幹の低い位置にしがみついていた。

ニイニイゼミらしい*3

 

あちこちの幹にぽつぽつと白いものが張りついていた。

地面にもパラパラと白いものが

 

アメリカシロヒトリ

 

えっ…あなた翅立てられるんですか??

 

いつもはこの体勢なのに

翅立てた方が素敵ですよ絶対!

 

それにしてもずいぶんいるなあ…と少し鳥肌立てつつ辺りを見回していると、黒いものが目の前をふっとよぎった。そのまま幹にへばりついているうちの一匹の上に乗っかったかと思うとサッと飛び立つ。まさに「攫う」という表現にピッタリの、あっと言う間の出来事。

 

ところが、だいぶ重いのか抵抗されたのか、ちょっと飛んでは休み、ちょっと飛んでは休みで、そう遠くない草葉の上に落ち着いた。肉食のアブだと思うんだけど…

こういうふうに狩るんだ…

 

 

もしかして地面に散乱するたくさんの白い翅も、似たような運命を辿った果ての姿なのか。

 

 

面白い。でも同時に怖ろしくもある小さな世界。

*1:氏原巨雄・氏原道昭、『決定版日本のカモ識別図鑑』、誠文堂新光社、2018年V3.0、P92-93

*2:piro piro piccolo、『意外と知らない鳥の生活』、KADOKAWA、2024年 P118

*3:参考サイト 

www.kodomonokuni.org

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