この暑さですが10月も中旬に入る頃、もう冬鴨たちも来てるかな?というわけで、月曜日は久々の見沼自然公園。
いい天気ですわ~日光浴日和。
カメの欠伸?深呼吸?ってはじめて見た。
徘徊するカルガモさんたちのシルエット。水面を覆っていたスイレンもさすがに終わりかけ、
虫たちの人気者セイタカアワダチソウが岸辺一帯に咲き誇っていた。
一番最初に来るけど、たいてい奥の方にいるコガモさんたち
ピューピューという笛の音のようなさえずりはヒドリガモさん
池をぐるり見て回ったけど、まだ5~6羽というところだろうか。後発隊はこれからなのだろう。
これは…雄雌の区別が…生殖羽になっていれば一目瞭然なのですが。まだ飛来したばかりなので換羽の途中。わからん。
おっ、これはちょうどいいところに。陸に上がって草取りを初めてくれた。
購入したばかりの『決定版 日本のカモ識別図鑑: 日本産カモの全羽衣をイラストと写真で詳述 Kindle版』(氏原 巨雄 (著), 氏原 道昭 (著) )で識別しちゃる!
普段見えないお腹は、漆喰のように美しい純白。雨覆いが白いのは成鳥オスのみだそうです。身体の上の方も褐色から生殖羽のグレーに替わりつつある。
背中から。頭頂部の少し色が薄くなっている部分が、トレードマークのクリーム色の額になっていくのだろうか。
こちらも脇にちらっと白い雨覆いが見えるのと、背中に細かいグレーの網目模様が出始めてるので、たぶんオス。
うむむ…身体全体がぼやけた感じ。羽根に赤みがすくない黒褐色なので、メスの幼鳥かな?たぶん。顔つきも少し違うし。
手前の子は雨覆いが白くないからメスかな…
自信なし。いやー難しい。
いろいろサイトを巡ってみると、メスの生殖羽と非生殖羽とか区別されてるとこもあって尊敬してしまう…少しずつ練習して見分けられるようになりたいな。雌雄がわかれば仲間うちのいろんな行動もまた違って見えるかもしれないし。
池の真ん中へんにカイツブリさんがポツンと浮かんでいた。得意の潜水はやってなくて、
落ち着きなく、やたら身体をゴシゴシ。痒いのかな?
自分の羽毛を鋤き取ってる…冬鳥たちとは逆に、こちらは夏羽から地味な(夏もさほど派手ではないが)灰茶色の冬羽に変わっていくところなのでしょう。
初夏~秋の長い繁殖シーズンもそろそろ終わりですしね。
と書いたところでふと思った。
冬のカモたちだって、繁殖期は春~夏(カイツブリほど長くはないけど)。だけど冬に繁殖羽になりつがいを作って、春にはその状態で繁殖地に帰っていく。で、秋に帰ってきたときには非繁殖羽になってるんだけど、じゃあいつ非繁殖羽に戻るんだ?
調べてみると、抱卵の時期にはつがいが解消され(雌雄共同で抱卵子育てするカイツブリとはここは違う)、エクリプスに戻ってしまうようです。てことは、北の繁殖地で綺麗な生殖羽のオスが見られるのは、飛来して営巣して仕込むまでのわずかな期間ということになる。
わずかな交尾産卵の前の長ーい交際期間のあいだ、ずっと美しく装い続ける…切なくもあり、楽しくもあり、なのかな。
オスが羽色も変えなけりゃ子育てもしないカルガモさんたち
自然界はいろいろですね。