春の嵐から一夜明けた本日は晴天なり。今日の花見は、やっぱりここに来なけりゃ終われない、見沼代用水西縁(みぬまだいようすいにしべり)です。
水路を辿って
水路の向かって右岸(概ね東側)には見沼田んぼ(今では畑が多いが)、左岸には市街地が広がる。
水面にも、青空背負って
少し葉桜になりかけたのも結構あるのですが
蕾たくさんのところもあって驚いた
開けた平地に様々な畑やらハウスやら木立ちやらが雑然と並び、その向こうにも桜回廊が続いている。公園や庭園のような端整さはないけれど、この広々とした、それでいて生活と地続きな感じが好き。
私の写真技術では微妙に見えますが、実際に散り紛う中に立っていると、ずっとそのままいたい気持ちになる。
こんなに多くの花たちが昨日の激しい嵐を耐え切ったことは奇跡のようだし、でもそれなのに、昨日を生き延びたのに、今になってはらはらと散っていくことも、何か不思議。それが生命というものなのかもしれないが。
花と緑の配色がステキにハマった一角
橋はたくさん架かっていて、対岸との行き来に不自由はない。しかし、すごい名前だ…
自由奔放に腕を拡げる
回廊の切れ目のところの樹は、大きく育っている印象。日当たりのせいだろうか。
道の先にはまだ知らない何かがきっとある
また来年…
ちょっと不思議
後ろのソメイヨシノと比べると純白に近く見えるのはオオシマザクラです(たぶん)。
だがよくよく見ると、同じ一本の樹に、ピンクがかった花も結構ある。同じ房の中でも色が違うのあるし。う~ん不思議。
ネットで調べてみると、①梅や桃にあるような源平咲き(一本の樹に紅白の色違いの花が咲く)のサクラは知られていない*1 ②オオシマザクラは(ソメイヨシノなどでも、特に低温で花が長く続くときは)花色が白から赤に色づく現象がみられる*2。気温の上下などによって開花時期がズレると、咲き始めの白い花と咲き終わり近いピンクの花が混在して目立つ*3、ということのようです。
例年だとピンクに染まる間もなく一斉に咲いて散ってしまっていたのが、今年は花冷えの時期が長かったせいで、先に咲いた花たちがピンクに染まっていった、てことでしょうか。
こちらは、一部の枝にしか花をつけていない樹。幹の太さからして特別古木というわけでもなさそうなのだが、病気とか何か理由があるのだろうか。確かに奥側のよりはだいぶ樹高が高いけど、超特大で栄養が回らないというほどでもないと思うしなあ…妙に枝ぶりが大胆なのがまた、気になる。
動物たち
水路と畑地の間の道をたどっていくと時おり、ケーン、ケーン…と錆びついた鳴き声が聞こえてくる。キジだ。
叢の陰になって見えないことも多いのだが、このオスは堂々と全身を晒していた(こんなんじゃ鳴かなくても撃たれると思う)。赤い頬肉や喉から胸のあたりにかけての光沢のある紫青緑が目立ちますが、こうして見ると後ろ側の配色も、黒や茶だけでなく薄い浅葱色の部分もあったりするのがなかなかにハイセンス。
メスは例によって地味な色合いらしいんだけど、まだ一度も見たことがない。あっ、近くになんか舞い降りた!来たのか!?
と思ったらキジバトでしたわ… ↑ のキジと ↓ のキジバト、そんなに似てないじゃん、と思ってたんだけど、画像を見ると、メスのうろこ状の模様がキジバトによく似てるのね…
おっ今春初テントウ
ピンボケアオムシ。久々に見たな~とちょっと感激。今年は卵もちゃんと探すぞ~
久しぶりだった桜満開の4月。こんなに寒くて雨ばかりなのはイヤだけど、近年のように早すぎるのも味気ない。来年は、どんな桜の季節になるのでしょうか。