秋バラの与野公園、虫たちとの出会い

バラのまち与野が誇る与野公園。5月はバラ目当ての来園者が押し寄せるのを恐れて、つぼみ段階で全部摘み取ってしまっていましたが、半年経って世情も落ち着き(まあ、感染者数自体は当時より多いくらいなんですけどね)、秋バラは例年通り咲き誇っている模様…ということで、行ってきました。

【閲覧注意:記事後半に昆虫写真(アブやハエを含む)があります】

 

www.saitama-np.co.jp

 

足を踏み入れた瞬間、マスク越しにふわっと香りを感じる(すぐ感じなくなったのは、鼻が慣れてしまったのか、あるいは気のせいだったのか)。

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今日は人間の客がまばらな分、虫たちが目に付いたので虫中心の記事になりますが、それだけでは何なので、主役の写真も少し。

 

爽やかな明るさの黄色いバラたち。

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ソリドール

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伊豆の踊子

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これは名前確認忘れました

このバラ園に来るようになってから、黄色いバラの良さをしみじみ感じるようになりました。子供の頃、家の庭ではピンクと赤ばかりだったし、花言葉が「嫉妬」というのを本で読んだのが妙に心に残って、嫌いというほどではないけど、あまりいいイメージなかったのです…なんて勿体ないことを!!

もちろん真っ赤なバラも咲き誇ってる。

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シンプルさが美しい、一重タイプ。

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こちらは素晴らしく甘い香り。名前も「薫乃」という。

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薫乃



以降は虫の話になります。

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とにかくトンボがわんさか飛び交っていました。やっぱ羽虫の類がたくさん来るから絶好の狩場、ということなんでしょうか。

 もちろん飛んでるのを撮る技術はないので、

 

たぶんアキアカネ。ホントに「赤トンボ」だなあ…

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バラの色が素敵、と思って撮ろうとしたら、ここにも鎮座してたw

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こちらはシジミチョウ…なんだけど、あれ?後翅の下の方にオレンジと黒の模様がある。

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↑上の写真でちらっと写ってる翅表面は薄青だけど、裏面は白と薄茶の波のようになっているので「ウラナミジジミ」というのだそうだ。

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この黒ポチとちょっと突き出た飾りが目と触覚みたいで、「こっちが頭ですよ~」って擬態なんだろうけど、そういう危険な役割を負ってるだけあって、だいぶむしられたみたい…(黒ポチも本来は2つ並んでる)。

あまり見かけないチョウだなと思いましたが、もともと南方系のチョウなので日本でも温暖な地域で越冬して、夏~秋にかけて北上する→寒さに耐えきれず越冬できず死滅する→翌年になるとまた暖かい地方で生まれた個体が夏~秋に北上する…を繰り返しているのだそうです(だからチョウがことのほか気になる春には見かけることがないのだ)。

しかし…ということは、この先さらに温暖化が進めば越冬に成功するものも出てきて、春でも珍しくなくなったりするのだろうか。

 

たぶんホソヒラタアブ。名の通りスマートで、横縞の入り方も等間隔じゃないのがカッコ良い。

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アンネのバラにいたのもそうかな。ちょっと見づらい。

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鼻、いや口吻が長い。ゾウムシ…?いやいや

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ぜんぜん違う…透明な翅があるし、それに頭というか上半身に見えたシマシマ、眼だったんすね…目が悪いもんで拡大するまで気が付かなかったけど。アブかハエの顔だろこれ…

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いろいろ調べた結果、どうやらツマグロキンバエという名らしい。キンバエといっても普通のキンバエと違って、食事は花の蜜。口吻が長いのも、花の奥にある蜜を舐めるためだそうです。「ツマグロ」の名は翅の先端が黒くなっていることに由来する(この写真でも、若干黒ずんでますね)。しかしこの縞模様の眼はインパクトあるなあ…

 

 

というわけで、意外な出会い多き一日でした。

来年は、5月のバラもちゃんと咲くことができますように、観に行けますように。

 

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