見沼自然公園の秋~北方より来たる~

ゴミ出しに出たら素晴らしい天気だったので、自宅療養の予定を急遽変更して、見沼自然公園に行ってきました。

もともとは一昨日(9月30日)行くつもりだったのですが、さあ行くか!ってリュック持ち上げた瞬間にピキッと…その日は臥せっていても辛かった(皆様もぎっくり腰には十分お気をつけください)。でも昨日の夜くらいからだいぶ回復してきたし、日常生活は普通に過ごした方がいいとも聞きますしね。

 

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考えてみれば、例年の今頃は野球観戦で忙しくて、ここに来たことはなかった。

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だからこの光景にはちょっとビックリ。冬と早春の、まっさらで何にもない沼面しか知らなかったので。

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まだ水面にちらほら残る

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スイレン(紅)

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少しですが白いのも

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花にはいろいろあるけれど、スイレンのこの完璧感は何ゆえか。水面にあって、容易には触れられないせいもあるのかな。盛りの時期に、もう一度来てみたい。

 

カルガモ軍団もここが大好きなご様子。

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こっちはぐっと文学的(?)な雰囲気を醸し出してます。

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ん?色がちょっと暗めでクチバシの先端が黄色くなくて、カルガモっぽくない子らがいるぞ、とカメラを向けてみると

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身体も小さいし、たぶんコガモさん ♪ まだオスがエクリプス(非繁殖期で羽色などがメスに似て地味)形態なので雌雄の見分けがつきません。

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常連らしき方が教えてくれたところによると、昨日の4,5羽が到着したばかりらしい。てことは、予定どおり一昨日来ていたら、会えなかったわけだ。この点だけは、ぎっくり腰に感謝せねば。

 

池を一巡りしてみると、ど真ん中で佇んでいる子がいた

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半目が(笑)的表情にも見える。クチバシに黄色味があるのでメス…と言いたいところだけど、ネットで調べると飛来したばかりのエクリプスも黄色が残ってるそうなので、それじゃわからんよなあ…

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ところで、日本で越冬するカモたちは、エクリプスで飛来して、繁殖羽に変わり、つがいを作り…でも産卵や子育てはしない。それなら何で今から繁殖羽になるの?つがいつくるの?って不思議だったのですが、「サントリーの愛鳥活動・日本の鳥百科」様のコガモの項の説明で、「北の繁殖地へ帰ってからつがいをつくっていたのでは、(中略)夏が終わってしまって間に合わない」というのがあって目から鱗が落ちました。つまり、相手を決めるのにもある程度時間かかるってことで、今日プロポーズして今日からつがいになりましょう、なんてすんなりいくものではないんですね。考えてみりゃ、そりゃそうなんですが。

更に検索してみると、「釧路市立博物館報№ 421(2018.3)」でも越冬地でつがいを作る理由について言及がありました。上記の理由のほか、繁殖地への帰還で体力を消耗した状態ですぐに営巣・産卵を始めなくてはならない⇒越冬地で栄養を蓄えておく必要がある⇒早くつがいになることで、求愛行動(メス側も追い回されて消耗するらしい)による時間と体力を節約し、自分の採餌に専念できる、ということもあるそうです。な、なるほど。効率的で計画的なライフプランニングというかなんというか。

 

 

岸辺近くを、小さなイトトンボ達がちょこまかと飛び回っていた。動いていると淡いトルコ石色の頭と尾っぽだけが舞っているように見えるけど、止まってみればこうして身体もちゃんとある。上向きのまんまる黒目が可愛い。f:id:yukiMynn:20201002220642j:plain

角度を変えれば、こうして翅もちゃんとある。

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図鑑で調べてみたけど、あまりにも似通った種類が多くて同定は挫折。

 

岸辺に沿ってさらに歩いていくと、姿は見えねどぽちゃんぱちゃんと水音が。何かな?と目を凝らしてみると…

 

うぉぅ…じっとしてくれてるヤツがいた!ちっちゃいカエルが…!!初めてみる感じのカエルで感激……

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3~4センチくらいしかないけどアマガエルではないよな…体色変化はあるにしてもこんなイボイボじゃないし指先の吸盤も見当たらないし。

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調べた限りではツチガエルにいちばん似てると思うんだけど、検索で出てくる画像だと、背中に固いシワが寄ったような感じでピタッと来ない。こんど図書館で図鑑を調べてみよう。

 

 

帰り道。葉を落とした桜並木の足元を、ヒガンバナの赤がずっと向こうまで続いていた。いつの間にやら、秋のただ中。

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次はママチャリサイクリングもいいかもね!

 

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