さきたま古墳群

古代史の入門書(日本古代の歴史シリーズ(吉川弘文館))をぼちぼち読み進んでます。やっぱ古代ってワクワクしますね。結局わからずじまいのことも多いだろうけど、それだけにこの時代の人々がどういう生活をして何を考えて生きていたのか、世界をどういう風に見ていたのか、社会はどうなっていたのか、興味は尽きない(推古天皇といえば山岸凉子の、持統天皇といえば里中満智子の絵柄で浮かんでしまうミーハーだってのもありますが(笑))。

そんなわけで、高校野球もお休みでぽっかり空いた秋晴れの日、国宝の金錯銘鉄剣などを見に、さきたま古墳群(行田市)に行ってきました。 まさに古墳群…回りきれるかな?

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中の山古墳。前方後円墳…ということなのですが、この位置からだと何ともわかりづらい。人もあまりおらず草深いせいか、バッタが異様に多くてびびる。

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 古墳公園の中のさきたま史跡の博物館は、大人200円・高校生&大学生100円、中学生以下無料。これで国宝が見られるのだからかなりお得な感じ。 基本的には写真撮影OKなのですが、金錯銘鉄剣はダメみたい。刻まれた内容(私の家系は先祖代々大王の親衛隊長を務めてきた。私もワカタケル大王にお仕えして、天下を治めるのを補佐した)が法螺話でないとしたら、僻地の関東に埋葬されたこの人物がどうして畿内で大王に仕えた経歴を持っているのか?畿内の豪族だったが東国経営のために派遣されたのか、当地の豪族が、一族の者(首長が行くわけにはいかないだろうから、首長の子とか?)を派遣して大王に仕えさせたのか、それとも元々は被葬者のものではなく、貰い物なのか。諸説あるようです。

帯金具。今も綺麗な形で残っていますが、新品だった頃はさぞや豪華だったことでしょう。盗掘には遭わなかったんでしょうか。

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二子山古墳。堀に水を入れていたら山裾の崩落がひどく、水を抜こうという計画らしいのですが、なんか中途半端に工事が止まって、水たまりになっている。それにしても、古墳造営当初も同様の問題はあったはずですが、技術力は今より劣っていただろうに、どういう管理をしていたんだろうか?手間暇かけて、マメに補修していたんだろうな。

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丸墓古墳。登れます。石田光成が忍城を水攻めにしたとき、ここで陣を張ったそうな。

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19mなんて大した高さじゃないように思えますが、この見晴らしの良さ。真ん中に見えるのが忍城址です。

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ちょうどこの時節、曼珠沙華が真っ盛り(さすが彼岸花)。

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近くで見ると艶っぽい。

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稲荷山古墳。登れます。こうやって観ると前方後円墳だなーとよくわかります。円い部分に棺を安置する場所がある。

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ここに棺を入れる。

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将軍山古墳。登れません。

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内部が展示室になっている。見えにくいですが、周囲に点々と見える茶色っぽいのは埴輪。こういう風に外側を囲って並べていたらしい。

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遺体安置室のジオラマ。

before

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after

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馬具があるってことは、馬の殉死もあったんだろうか?HPのQAによれば、人間の遺骨も発見されていないとのことなので、殉死があったとしても骨は出て来ないだろうが。

観光地としてはどちらかといえば地味な部類に入ると思いますが、連休中ということもあって、結構盛況でした。といってストレス感じるほどの混雑はなく、程よい賑やかさ。客層も熟年or老年夫婦から子供連れまでいろいろ。男性の二人連れ(友人同士とか大人の親子とか)がちらほらいるのも珍しい感じでした。 がんばってください。でも、ちょっとインパクトに欠けるような気も…

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心残り。行田名物といえばフライ&ゼリーフライ。どんなものか、食べて帰ろうと思ってたのに、帰りだけ使った(往きは北鴻巣駅から徒歩だったので)JR行田駅行きのバスから降りたら、店がない…そもそも飲食店らしきものが殆どない。駅の反対側に集中してるのかな?と思って反対側に行ってみたらますます何もない…JR利用だから知らなかったけど、中心市街地は秩父鉄道の「行田市」駅の方が近いんですね。次に行くときは、これを最優先事項にしたいと思います。

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