午前中に久々の秋葉で購入した双眼鏡をぶら下げて、午後からは不忍池へ。 冬に来るのは久しぶりな気がするけど、他の公園や自然の水辺に比べるとここの鳥たちはかなり人を怖れなくなっていて、間近で見ることができるのは嬉しい反面、いいのかなーという感じもしてしまう。せめてカンバンもあるし放送でも注意されてんだから、餌やりはやめようぜ、オジサン。面と向かって注意しても止めない奴もいるし… 他ではなかなか撮れないアングル。
さすが、内陸の地ではあまり見かけないユリカモメがこんなに…!カメラは変わらないけど買ったばかりの双眼鏡は当たり前だが良く見えて素晴らしい。
人口密度が高いせいか、押すな押すなあっち行け!みたいな小競り合いが結構あるようだ。水面にはいくらでもスペースあるんですけどね…しかし考えてみれば、カモメって空を飛んだり水辺にたたずんだり歩いたりというイメージで、カモのように始終泳いでいるという感じはしない。
そしてどこかぎこちない浮かび方w
今日は、写真のキンクロハジロとユリカモメの他は、オナガガモ、カルガモ、オオバン、ホシハジロ、セキレイ、スズメ、ドバト、そしてカワセミ(!)と結構いろいろ見かけましたが、これまであまり間近で見ることがなかっただけにユリカモメが一々面白かった。
ちょっとドヤ顔っぽい。
上とは別人だと思いますが、岸辺よりの浅いところでしきりに水に顔を突っ込んでは出し突っ込んではだしていたかと思うと…
全身浴!?
彼or彼女は何をしたかったのか。
どこか痒いか気持ち悪かったのか。その後は全身浴はしてなかったみたいなので治ったと思いたい…
キンクロハジロを追尾するオナガガモのメス。
後の方のくっつき方にふと、スリップストリームなんて言葉を思い出す。んなわけないが。
出番を待つハクチョウたち。
しかし冬の日は短い。
少し日も傾いてきたので東京都美術館「ムンク展―共鳴する魂の叫び」へ向かう。 友人と行こうかと検討したときには、超絶混雑しているという噂だったのであきらめて空いてそうなときに1人で行こうと思ってたのですが、平日15時半でチケット売り場は5分待ち。
空いているとは言えないけど、ゆっくり観られました。「叫び」を含む3点を最前列で見るのは「立ち止まらないでください~」でしたが、後方からならずっと見ていていいし、列も数分程度なので二度並んでも全然問題ないし。 何と言うか、ざわざわした感じが残る、凄く良かった素晴らしかった!とも言い切れない、かといってもちろんつまらない良くなかったなんてことももちろんなく、不思議な美術展でした。 それにしても、全然知らなかったのですが、「叫び」のあの人は両頬に手を当てて叫んでんじゃないんですね。 この作品の元になった体験は、雲を血の赤に染める強烈な夕陽の中で、ムンクが聴いた「自然を通り抜けていく叫び」。だからこの画面中央の骸骨だか土偶だかみたいな人は(ひょっとしたら一緒に叫んじゃってるのかもしれないけど)「叫び」に耳を塞いでいたのだ…確かによく見ると、異様に掌が長いので顎から覆われているけど、指先はこめかみよりも上に来ていて、耳を塞いでいるポーズに見える。 ムンクの目は、夕陽に染まる雲の赤を、血の悲鳴と聴いたのだろうか。 目を見張ったまま耳を塞ぎ、背を向けても、たぶん周りも一面の赤、叫びも止まない。 ていうかピカチュウお前全然耳塞いでないやんけ!