我が家の一室は、一昔前の分譲マンションにありがちな、リビングと繋がった和室(一応)になっています。和室というからには押入れには襖、窓には障子なわけですが、だいぶ前から桟のところが擦り切れて薄くなったり、糊が剥がれて障子紙がちょっと浮いてきたりして気になっていました。
でも、張替えせねばと思いつつ、時間ないし寒いし面倒だし外から見えるわけでもないし失敗してやり直しとかになったらますます時間がかかるし…と3月までは手をつけず。4月以降も何やかやで後回しにしていましたが、梅雨入りすると急にやりたくなる不思議(笑)スーパーで障子紙と糊と障子紙はがしを購入して、待つこと数日。
ようやく朝から晴れた!というわけで今日、決行。
しかし、初っ端から躓く。糊とか障子紙とか以前に、
障子が…外れません。
それでも、ぐいぐい押したり引いたりすること5分、ミシミシ言わせながらも何とか内側(部屋側)の方は外れたのですが、外側(ベランダ側)の方はどうやっても外れず、下手すると桟がポッキリいきそうな感じだったので断念。まあ、片側だけなら嵌ったままでも何とかなるだろ。
次、障子紙剥がしを塗る。アラビックのりみたいな容器に入った液体を桟に塗っていくだけなのでこれは簡単。5分ほど待って剥がして……その色にまずビックリ。
改めて見ると日焼けで凄い色合いになってる(汗)そして意外にもかなり厚みがあって丈夫。破ろうとしても簡単には裂けない。この間スーパーで買って来たペラペラの紙とは段違いです。マンション購入時の初期装備なので、ある程度良い物なのは当たり前なのかもしれないけど、ここまでよく保ってくれたよなと感謝。
続いて、桟に残った古い糊を水で拭き取る。糊が残っていると、新しい紙が上手くくっつかないらしいのですが、これが結構たいへんで、ゴシゴシやってもなかなか落ちない。お湯でやってみると多少は効き目があったらしく、バケツの水が古い糊の色で赤茶に染まる……結構腕が疲れた。
ここで、木枠を十分に乾かす必要があるとのことなので、窓を開けたまま、昼ごはん。風もあるし、2時間もおけばいいかな。
午後、作業再開。
まず、ロールになってる障子紙を切る。前の障子紙は1枚ものだったけど、今回買ってきたのは1段ごとに分けて張らないといけない。1枚ものだったら歪みなく張ることは私には不可能なので、それでいいのですが、8段×2の16枚切らないといけない。まず張ってから、余ったところをカッターで切るので、長さは適当でいいのが救いかな。
次、1段ずつ、糊を枠に塗り、紙を貼り付ける。「下の段から張っていきます」と糊の説明書には書いてあるのですが、何故だろう?糊が垂れることを考えると上からの方が良いような気がするのですが、そこは右も左もわからぬ初心者のこと、大人しく指示に従う。
ちなみに糊もはがし液と同じく刷毛要らず、アラビックのりタイプ。
まずは外れた方の枠を下に置き、1枚目の紙を手に取って、なるべく水平に…
ここで疑問。余った紙をカッターで切るって、いつ切ればいいの?
左右の両端はまとめて最後に切ればいいんでしょうが、問題は上下の端。障子紙の上下幅は障子の1枠の上下幅より大分余裕があるので、張ってみると次の段に上端がかなり飛び出している。このまま上の段の紙を張ると、この上端は飛び出したままで、後から切り落とすことはできない…よね?
何だか今カッターの刃を当てるとブサブサになりそうで怖いのですが、糊が乾くのを待って×16段とかやっていたら日が暮れて夜が明けてしまいそう。仕方なく定規で抑えながら少しずつ切れ目を入れ、そっと剥がすと、上手いことペロッといきました♪
この繰り返しで片方の枠は比較的順調に終了。脇に立てかけておいて、枠に嵌ったままの方に向かう。外側から張るのでベランダに出ますが、当然のことながら部屋より少し低い位置にあるし、サッシの引き戸が邪魔で、糊を塗るのも紙を張るのも紙カットするのも、いちいちサッシをずらさないと反対側まで手が届かない(泣)当然のことながら、「うわああ紙が斜めに!」「ぎゃああ紙カットが深すぎ!!」等々、事故が続出。
「こまけえことはいいんだよ!」と唱えながら最上段まで到達したときは、既に5時を回っていた。外した方の障子を枠に嵌め戻しながら、今日は一歩も外に出なかったな…とひとりごつ。
ともあれ、長い間の懸案事項が一つ片付いた。
近くで見ると微妙に歪んでいるのがアレですが、DIYの成果と思えば、シワもまた、愛おしい…かもしれない。