The Chronicles of Narnia(ナルニア国ものがたり)読了!

やはり文明の力は偉大だ。スマホの手軽さとweb辞書の便利さに助けられつつ、ついにThe Last Battle を経て「本当のはじまり」に辿り着きました。ペーパーバックのページを左手で抑えつつ右手で辞書めくりながら…とか、わからない単語は推測でスルー、とかだったら、たぶんここまで辿り着くことはなかった(岩波の日本語訳も小学校3~4年以上となっている子ども向けの本ではあるけど、舞台が舞台なだけに馴染みのない用語や古風な言い回しが多いのだ)。感謝感謝 ♪

 

でも、未だ影の国在住の身としては、手の届かないところに行ってしまったルーシーたちに、ナルニアに、喜びより寂しさを感じてしまうのは、初めて読んだ時とさして変わらない。この後続くまことのナルニアの終わりのない物語よりも、作中でほんの1.2行触れられているいにしえのNarnianの物語の方が、私は知りたい。もぐらがまぶしすぎて何も見えない太陽の下より土の中の方がずっといい、と思うようなもんかもしれませんけどね。

 知りたいと言えば、ラバダシ(王子⇒Tisroc)やアンドリュー伯父さんは、真のカロールメン、真のイングランドにいるんだろうか?生きてるうちはいろいろやりましたが、来れたんだと思いたい。

 

改めて読み返すと、

ペベンシー兄弟姉妹が活躍する前半(+番外編のThe Horse and His Boy)

 The Lion,The Wirch,and The Wardrobe

 PRINCE CASPIAN The RETURN to NARNIA

 The Voage of The Dawn Treader

と後半の

The Silver Chair

The Magician's Nephew

はだいぶ雰囲気が違っていて、ナルニアの地底に眠る時の翁や獣たち、老いたカスピアンの死と復活、チャーンの都の最期など、滅びや死を強く意識させる、ある種の翳りを帯びたものになっている。厳密に言うと、第3作の The Voage of The Dawn Treader も「あの世」へ向かう旅なんだけど、滅びを通さずに行ってしまうので(やっぱリーピチープって凄ぇ…ていうかどっかおかしい)。

異世界に飛び込んだ子どもたちが活躍して世界を救ってまた元の世界に戻る、というパターンを越えて異世界の終わりを描き切る方向にシフトしていったという感じがします。後半も独特の味わいがあるけど、前半の伸び伸びした雰囲気、物語としての(まだ先があるという)若さがやはり好き。

 

さて次は何に行くか。100万語も超えたし(現時点で123万語くらい)確実に前より読めるようになってきてると思うけど、英語の勉強を兼ねるという観点からすると、この先どう取り組んでいくのが効果的なのか?てことも考えた方がいいのかもしれない。中世風ファンタジーばかりじゃ語彙も偏るだろうし(ニュースの語彙とはだいぶ違うw)、リーディングが最優先なのは変わらないけど、黙読だけより耳で聞いたり、あるいは書いたり発音したりのアウトプットも多少は必要なのかもしれないし…読むのは続けながら、どうやって幅を拡げていくか、次の道標をどこに置くかも併せて考えていこうと思います。

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