サイクリングです。今風に言えばポタリングです。
おんぼろママチャリで、ですけど。
実は今年の冬のテーマのひとつとして、「自転車での行動範囲を拡げる」てのを考えてまして。郊外へのバス便は不便なこともあるけど自転車なら小回りも効くし、運動不足解消にも役立つ。どうしてもここ1年近くは、公共交通機関にはあまり乗りたくなくて、出不精になりがちでしたしね…
この冬慣れて鍛えて大宮公園あたりまで行けるようになれば、行きつけの公園や球場、役所や映画館なども相当程度カバーできる。惹かれるけどちょっと遠いよな…というパン屋さんとかケーキ屋さんとかにも颯爽と自転車に乗って…と夢は膨らむ。
どうにかこうにか、来ましたよ芝川まで。
風が強くて吹き飛ばされそうになるけど、素晴らしい天気。
川沿いを北上していくと、左手に合併記念見沼公園(大宮区天沼町)がある。浦和・大宮・与野が合併してさいたま市になったことを記念して計画されたもので、平成18年開園とかなり新しい。
いつ来てもあまり混んでいないのは、広場と釣り禁止の池が中心で、遊具などもないせいか、新しくて知名度がイマイチなせいか。 私も存在を知ったのは数年前、さいたま市の清掃イベントの集合場所になっていたのが出会いだった。
いい公園だと思うんだけど…今日だって土曜日だというのに親子連れなどがぼちぼち……んん?人もまばらな芝地に、白黒の何かがびょこびょこ。
こんな開けた芝地にいるのはハクセキレイさん?でも何か違和感が。
やっぱり、セグロセキレイさん!声もジュチジュチ濁ってる。
すぐ隣は芝川だしね、よく来るのかな。
池の周囲の湿地は金に、赤に。
私の稚拙な写真では伝えられない美しさ。
調べたけど名前がわからなかった、金色の素。
湿地の奥にある池には、例年どおりキンクロ軍団が。
もうふっさふさです。後頭部。
いつもはぷかぷかすいすいのキンクロたちが、突如として潜り始める。
これは何かのパフォーマンスなのか?誰かが潜り始めるとやがてそれを見ていた誰かが…
また潜る。
しかし数分で素潜り合戦は終わりになる。んー、これはお食事会だったのか何かのアピールだったのか??謎の一幕でした。
奥の方にはコガモさんたち。
すごい冷静そう…じっさい、キンクロ軍団に比べると動きも静かだし。
公園を出て、また芝川をたどっていく。川にはコガモ、そしてオオバンが目に付いた。
コガモは植物食。
葉っぱ咥えて目がキラリ。雑食だけど植物食の傾向が強いんだそうです。夏場はあまり見かけないオオバンですが、今は芝川のあっちゃこっちゃ、いたるところにいる。
下水道処理センターの排水口に、カモたちが群がっている。排水には生き物とかは含まれてないと思うけど、水流の勢いで川が攪拌され、水草とかプランクトンとかが浮き上がってくるのが狙いめなんですかね?それとも排水のせいで水質や、もしかすると水温が違っていて、そのせいで餌が豊富にあるとか??
ヒドリガモさんたち。
頭がクリーム色(禿てるのではない)でつぶらな瞳がオス。控えめな茶色がメス。
ん?マガモのメスかな?羽根の色合いといい、黄色と黒が入り混じったクチバシといい…だが腑に落ちないのは、オスの姿がない…
こちらもシックな色合いですけど、何のメスかな???
と思ったのですが………
すみません!後で図鑑で調べてみたら、↑ どちらもオカヨシガモでした。
↓ この左のシックな方はオス。お尻の黒がチャームポイント。右の方の黄色と黒のクチバシはメス。
マガモとの区別が難しいオカヨシガモのメスですが、マガモのクチバシは先端が黄色いのに対してオカヨシガモは先端まで黒が入る。翼鏡もマガモの青に対しオカヨシガモは白。
※マガモのメス
こちらはクチバシの真ん中だけが黒い。アングルが違うからいちがいに言えないけど、顔つきもマガモの方がなだらかで、オカヨシガモはシャープな感じがします。
地味だけどやっぱ素敵な配色だしスタイルもイイ。ファンになりそうですよオカヨシガモさん。
更に走り続けると、なにやら動くものがあって、眼をこらしてみると、見慣れないヤツが一羽、「んふーっ」と背伸びして、垂れ下がってる草を引きちぎろうとしているのだった。
グリーンと赤茶っぽい頭、黒いクチバシ、白いクビ、茶色と白の体…ちと自信ないけど、エクリプスから繁殖羽に換羽中のヨシガモ♂、かなあ。でも違うような気もするし…少し距離があったし、風が強すぎてじっくり見られなかったのが残念。
坂を見ればげんなりするし、交通量の多い大きな道路はちょっと怖かったりもしたけど、川沿いを走るのは楽しく、気持ちよかった。あまり行かないエリアだったせいか、新たな出会いもあったし。今後も安全には気を付けながら、いろいろ行ってみたいな。