ふたりで日光浴を~皇居・清水濠のカワウたち~

昨日は夜が飲み会だったので、早めに来て皇居のお濠をぶらぶら。

平川門の辺りから竹橋の方へ向かう途中で、トレーニング中の近所の女子高の陸上部の子たちとすれ違う。春だなー(いや、冬だって練習してるだろうから、あくまで雰囲気的に、ですが)。眩しさ(笑)に足元に目を落とすと、

おお、こんなところに…!

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この下に巣が広がってるのか…写真だと見づらいですが、ちゃんと稼働中で、冬眠から目覚めた働きアリたちが、どの穴からもせわしなく出入りしていました。

 

竹橋の正面、毎日新聞本社前。

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お濠沿いの柳はどれもぽよぽよとした若芽に覆われて、柳らしくなりつつある。

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竹橋のたもと、お濠に突き出したデッキでは、コブシが咲き始めていた。

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竹橋を過ぎ、環状線の下をくぐって清水門に向かう。お濠には、白い額のオオバンが数羽、首振り運動をしながらあちこちへ泳いでいるだけで、わりと閑散とした感じだなあ…あれれ、雨水溜めに黒いビニールだか布切れだかが引っ掛かってる?…と思って近づいてみると日光浴中のカワウであった…

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真上近くから見下ろしてもまったく気にする様子はない。垂直方向とはいえ、直線距離でこれだけ近づいたのは初めてかもしれない。

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ウの仲間の羽は水を弾かない仕組みになっているので潜水には都合がいいけれど、その一方で水を吸ってしまう。それで、こうやって翼を広げて自然乾燥している光景はちょくちょく見られます。今日は暖かいし、よく乾いて気持ちいいだろうな。

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広げた翼をゆっくり見せてもらえる機会も他の鳥ではなかなかない。こうして見ると、実に渋い、いい色をしておられる。

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翼を広げた右側の方は、首や頭が白くなっているし、顎の黄色部分が黒みがかっている。

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左側の子はそういう特徴があまりない。雌雄の違いなのかなと思いましたが、日本野鳥の会や環境省のHPでは繁殖期に頭の毛が白くなるとはあるものの、それで雌雄の識別ができるとは書かれていない。図書館で何種類か図鑑を調べてみたけれど、体色による雌雄の識別の仕方に触れたものはなかった。外見による雌雄の判別は難しいというのが本当のところのようです。

確かによくよく見ると、こちらもちらほらと白髪が。婚姻色への変化が遅れているだけなのか。それにしてもホントに、エメラルドの瞳、ですねぇ…

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こちらは私が見たときは乾燥終了済みだったのか翼は畳んだままでしたが、付き合ってずっと一緒に日向ぼっこしていました。つがいなのかたまたま隣り合わせただけの他人同士なのか、本当のところはわからないけど、何とも言えないまったり感が漂っていました。夫婦は二世、袖すり合うも多生の縁。ごゆっくり。

 

【参考】

カワウの生態と保護管理の背景(環境省「カワウの保護管理ぽーたるサイト」

カワウ((公財)日本野鳥の会「野鳥を楽しむポータルサイトBIRD FAN」)

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