秋に受講した介護研修で少し心配になって、脳ドックを受診してきました。
何年か前にも人間ドックのオプションで一度受けたことはあったのですが、今回は「心配」に対応するため、脳外科がやっている、認知症やら脳梗塞やらの検査もくっついたもの。
最初のMRIは滞りなく終了し、次は認知症検査。コンピュータ画面の指示に従って、単語や図形の記憶、日時の把握、金額計算などのテストをやっていくというのは想定の範囲内だったのですが、のっけから「えええっ」となったのは、
「今から 画面にことばが 12個 表示されますので 覚えてください」
12個!?12個ですか??(5つぐらいかど思ってたよ…)
背中に冷や汗がにじむ中、画面の単語(動植物とか家具など、具体的な物の名前)がどんどん移り変わって行き、続いて
「今おぼえた中に これはありましたか?」
と物の名前が次々と表示され、最初に覚えさせられた12個の中にあったか、なかったかを答えていく。「これはあった!」「これは絶対ナイ!」と区別がつくものが多いのですが、中には「どっちだっけ?」と悩むものもそれなりにある。設問は24個もあって、ようやく終わったー、と思う間もなく再び、
「今から 画面にことばが 12個 表示されますので 覚えてください」
が始まるのだ(結局3セットやった)。
各回の語群は結構ダブりもあるので、この単語が今回の対象の単語なのか、前の回に対象だった単語なのか、もう大混乱です。
その他のテストも終わって待つこと暫し。
一応の検査結果が出ましたので、と診察室に呼ばれてPC画面上の脳の写真をまず見せられる。
と言っても写真見ただけで良し悪しがわかるわけもなく、「血流問題ないですね~海馬の委縮も問題ないですね~くも膜下出血のリスクもないですね~」という説明をはいはいと聴いているだけですが。
「というわけで脳の状態としてはまったく問題ないです。認知症検査の方も…あれれ?」
そこで詰まる先生。
さっきの単語記憶テストの結果が「問題なし」より少し悪かったらしい。がーーーーーん。
「最近ストレスとか、疲れてるとかないですか?」
思い当ることがあればいいのですが。
「まあ他は問題ないので、様子を見ることにして、また1年後にでも検査受けてみて下さい」
「そうなのか…」、「いや、テストの最初は覚え込もうという意識が足りなくて、漫然と単語を眺めていたせいかもしれない」等、ちょいショックと言い訳が脳内を飛び交う中、とぼとぼと帰宅。
その日の夜は酒飲んで(やけ酒ではないけど、気分良くなかったことは否めない)YOU TUBEで昔の特撮やアニメの動画をちょろっと観たりして、寝る。
そして翌朝。
半分夢うつつで、記憶力を試すために「超人機メタルダ―」のネロス帝国の4つの軍団の凱聖(細かい階級制をとるネロス帝国において、帝王ゴッドネロスに次ぐ最高位の階級。各軍団の軍団長)の名前を列挙しようとして(何故そんなことを思いついたのかは謎。たぶんしばらく前に、メタルダー関連の面白い動画をあげている人がいて、その人の別の動画を見たからだろう)「ほらクールギンでしょ、ゲルドリングでしょ、あの影の薄いのはドランガーだそうだし(機甲軍団の凱聖の名前はこの前見た動画で初めて知った)、それに何と言ってもカッコイイ戦闘ロボット軍団の…あ、あれ??」
………出てきません。姿形は思い浮かぶのですが…メタルダ―ファンというほどではなく飛び飛びにしか見ていないとは言え、敵方の中でも指折りの存在感のあるキャラなのに…そんな。
絡め手から思い出そうとしたのか、「凱聖、豪将、暴魂、雄闘、激闘士、烈闘士…」などと帝国の階級を唱えてみたりしますが、効果なし。
やっぱり記憶力が低下してるんだ…と改めて愕然としながら布団の中で唸ること10分、何とか自力で思い出すことは出来ましたが、これからはトレーニングとか食べ物とか運動とか、記憶力低下を防ぐ対策もとっていかなきゃならないな、と身に染みて感じた朝でした。
それにしても……失礼しましたバルスキー様。