もういいんだ、という境地

つい先日、高校時代の友人と食事に行ったときのこと。今後の人生の話になったとき、その友人は(下の子供が高校生だったり親より先には逝けないという留保はあるけれども自分としては)「もういつ死んでもいいかなと思ってる」という趣旨のことを言っていました。

 

 

私はちょっと(というかまだ全然)死んでもいいという気にはなれないし、その場でもそう言ったのですが、しばらくして、同趣旨の発言を前にも聞いたことがあったのをふと思い出しました。

 

 

ひとりは私の母(70代後半)で、父と共に郷里に近い田舎で、趣味中心の生活を送っていますが、「もう私は十分生きた。」って折に触れて言います。

もうひとりは以前勤めていた会社の同期ですが結婚が早く、その話をした時点(今から3,4年前)で子供は既に社会人になっていて、やはり「(父は他界しているので)母親だけは送らないといけないけど、後は俺はもういいんだ」ってなことを言っていました。

 

 

母はともかく、同年代としてはギャップを感じる言葉だったのですが、やっぱり家庭を築いて子供を育て上げた、というのが大きいのかなあ。

我が身を振り返ってみれば、まだまだ人生これからだぜ!と思ってるわけじゃない、ていうかもう余生な感じですが、それでもこれでもういいんだ十分生きた、とはまったく思えない…いつの日か、何かを成し遂げることで?あるいはもっと時間が経てば?そういう境地に達することがあるのだろうか。

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