地元野菜を買いに朝市に行った日

手始めに炒めてみた間引き大根、大根葉は元々好きだけど、柔らかくて甘くてすごく美味かった!というのはさておき、
会場の脇にはハクモクレンが何本か植わっていて、盛りのときはなかなかに見事なのだが

どぎつい真紅の棒、黒い殻がぱっくり割れてこれまた凄い真オレンジの果肉が見えてますが…これがあの清冽な白い花の最終形態なのか…

いや、なんかだんだん妙な形になってくなーとは思ってましたが。





最初は棒状だったのが育つにつれて一部が瘤のように膨らみ、形は丸く曲がっていく。先端が瘤になっている写真が多いけど、中には真ん中あたりに瘤があるものもある。
一体どうなってるんだ??と調べてみると、
棒状の部分は雌ずい(雌しべ)の集まりで、受粉できた部分だけが種子ができ膨らんでいく*1。だから瘤の位置が個々の果実によって様々なのだ。
そしてもう一つ。ハクモクレンは受粉率が低く、実ができにくいのだという*2。モクレンには雌性先熟(雄しべより雌しべの方が先に成熟する仕組み。これによって自家受粉を避けられる)という性質があるそうなので*3、れが影響しているのだろうか。
理由はともあれ、花があれほど咲き誇っているのに、この珍妙な形・派手な色の果実につい最近まで気が付かなかったのは不思議だと思っていたから、これには納得。実がなりにくいのね。ちなみに受粉できなかった花芯はそのまま落ちてしまうそうで*4、青いまま落ちてしまったら確かに気付かないかも…
実がついてないかとのぞき込んでいたら、来春用の芽を発見!もうこんなにふっくらと…

さすが、準備おさおさ怠りなし