トンボ舞うスイレンの池~猛暑の峠のその先は~

昨日までの雨で少し暑さも和らぎ、これからは猛暑から真夏日*1になっていくようですよ。わっはっは。それでも、最高気温が4~5℃も下がるのは有難いこと。

 

 

というわけで久々に昼間さんぽ。紅色のスイレンが多いこの池、そろそろコガモさん方が来る時期かな~と期待していたのですが

 

残念ながらまだ

 

鳥影まばら、水草が繁茂しまくった水面は、シオカラトンボたちがひっきりなしに飛び回っては切り結び、時折りギンヤンマの黄緑と水色がぎゅいーんと一直線に飛んで行ったりとトンボたちの独擅場。その中でもひときわ目を惹いたのが

 

チョウトンボ、青紫のかがやき

私の残念な技術では止まってるとこしか撮れませんでしたが、ひらひら優雅に舞う姿がまさにチョウのトンボ。とはいえやはりそこはトンボのこと、縄張り争いで追っかけ回し追っかけ回される場面もちゃんとありましたが。

 

よく見ると、翅の先端は透明になっている

 

えっ…?

下から覗くと、翅の裏側は焦茶色の膜を貼り付けたみたいに見える。

 

しかし上側から見ると光沢を帯びた黒に見え、更に光の加減で青紫に輝くのだ。

そして波が引いた跡のようにくっきり見える凹凸。翅が透明な他のトンボでは立体感がわからないけど、こんな風になってるんだ…

 

 

繁茂した水草の上では、赤トンボがあっちでちょん、こっちでちょん、とお尻の先端だけ水につけて産卵して回っていた。

 

(酷い写真ですみません)

水面に対してほぼ垂直な姿勢で

 

パトロール中のシオカラトンボは、他種の産卵には興味ないのかガン無視

傍目には無造作にやってるように見えますが、ホバリングしながら産卵→場所替え→ホバリングしながら産卵 を1個ずつ繰り返して最後までやり遂げるのは相当の重労働のはず。

 

お疲れさまでした

産卵して回ってる姿ははっきりとは見えなかったけど、たぶんショウジョウトンボ♀さん。翅の付け根が橙色を帯び、翅の縁の紋も褐色に近いのは雌雄共通*2だけど、♂が猩々の名に相応しく全身真っ赤なのに対し♀はオレンジ色がかって見える*3。赤トンボの代表格であるアキアカネなどは♂♀連結したまま産卵する*4が、ショウジョウトンボは♀単独で産卵を行うのだそうです*5

 

こっちで休憩中なのは、ノシメトンボ♀かな

翅の先端のほぼ半円みたいな焦げ茶色が特徴。多くのトンボにある翅の上側の黒縁もあるんだけど、焦げ茶に埋もれて見えづらくなっている。♂の体色はもっと暗い赤褐色なのに対してこの子は下側が黄色で上側が橙色がかっているし、尾っぽの先端の形からしても♀だと思う(たぶん)*6

 

という感じで、普段はなかなか会えないトンボたちに出会えた、楽しい一日でした。

 

まだまだ夏のようだけど

 

 

でもやっぱり、秋だなあ

 

 

*1:最高気温35℃以上が猛暑日、30℃以上が真夏日

*2:尾園暁、川島逸郎、二橋亮、『日本のトンボ』、文一総合出版、2012年 P440写真

*3:同上

*4:同書P389

*5:同書P441

*6:同書P382,491を参考に同定

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