『五大浮世絵師展 歌麿 写楽 北斎 広重 国芳』(上野の森美術館)

今週末には閉幕になるせいか、平日なのにすごい混雑だった。でもそのぶん見応えもありました!

 

歌麿:吉原に題材をとった作品や、金太郎が山姥の乳房にかじりついている「山姥と金太郎」、そして「「教訓親の目鑑 俗ニ云 ばくれん」は

 

どうしても #大河べらぼう を思い出してしまう。まあ歌麿母は食い詰めた夜鷹、ぎやまんなんて見たこともなければこんな清々しい表情で酒をあおることもなかっただろうけど…

美人画が美人だな~と思った初めては歌麿。(清楚で美しいと思ったのは春信)歌麿(@べらぼう)があれらの美人画を描けるようになるためには、「蔦重結婚するの」の今のままじゃダメだろべらぼうめ!

写楽:作品リストを見ると版元はすべて蔦重。個人的には初期の役者絵がやはり凄くて、どうしてこんな絵を描こうと思ったのか、まず聞いてみたい。後期の相撲絵とかはいまいちピンと来なかった。作風の変化、そして絵師の正体も含めてべらぼうでどう描かれるのかも楽しみだ。

北斎:富嶽三十六景は「神奈川沖浪裏」をはじめどれも良かったけど、初めて見た「山下白雨」が素晴らしかった。文字絵三十六歌仙や百物語のような肩の凝らない企画ものもイイ。ずっと長生きしたので蔦重が版元になっている画はそんなに多くないみたい…と思ったら!富嶽三十六景の版元は!西村屋与八…!初代とは思えぬので次世代か??あれ?聡明だった鱗の次男坊は、確か西村屋に行ったはずでわ…?

広重:もともと好きな絵師なのですが、雨や雪や青い空や海が本当に美しい…さりげなく描かれている人々も味があって好き。作品からはあまり意識しなかったけど彼はもう幕末の人で、没年は黒船来航より後。晩年の世を、どう見ていたのかなあ。

国芳:風景画とかもあったけど、やはり児雷也とか〇〇退治とか、ファンタジックな題材の絵が好き。どの絵だったか忘れたけど、馬がすごく西洋画風に描かれていたのが印象的だった。かなり西洋画の影響を受け、取り入れようとしていたみたい。広重と同世代だけど、平穏→激動へと、時代が変わりつつあることを広重よりずっと強く感じさせる作風だと思う。

 

と言う感じで見どころ満点!混雑でゆっくりできなかったのもあるし、図録は買うぞ!と意気込んでショップに行ったら完売でしょんぼり、通販で買えるけど送料もかかるし、やはり早め早めの行動が、悔いのない人生に繋がる…のだろう。

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