※ご注意 昆虫の卵の写真があります。苦手な方はご注意ください。
慣れぬ遠出で疲れたのか、ちょっといろいろ体調不良気味。天気も一日微妙ゆえ、元気を取り戻そうとここ数日、あちこちで見かけた初夏の息吹を引っ張り出してみました。
調節池で咲き始めたスイレン。やっぱり私は白が好きだな。
飛び回るシオカラトンボをカメラで追いかけていたら、コンクリートで固められた水路にチラチラと動く影があった。
メダカが!
イトトンボが!何度も来てるけど、気付かなかったな~なよなよとした感じが可愛い。
たぶんアジアイトトンボじゃないかと思うんだけど*1…アオモンイトトンボにもよく似てる*2けど、身体の細さや先っぽの青色の入り方がアジアイトトンボに近い感じがする。多分だけど。
えっ…?
な、なんじゃこりゃ。この白髭…いや触覚は頭の上の方についてるんだからヒゲではないが…身体の3倍くらいあるぞ。
ネットで検索してみると、どうやらクロハネシロヒゲナガ*3というガのようだ(やっぱりヒゲなのかい)。このときは花にかじりついていたけど、飛ぶときの光景が面白いらしいのでまた今度行ってみようかな。これはオスたちのようですが、メスはもう少しヒゲが短いらしいので、そっちも見てみたいし。
ここの池はあまり大きくも綺麗でもない調節池で、春になってコガモが旅立ってしまうと見所あまりないかな~と思っていた私が浅はかでした。ごめんなさい。
他の樹より少し芽吹きが遅いかなと思ってたアキニレもすっかり緑濃く
ところで、あなたの樹液にクワガタが来るって本当ですか?
ところ変わって行きつけの沼。
み、緑すぎる…ここまで綺麗なエメラルドグリーンに染まった顔は初めて見た。
冬は明るい黄色だったクチバシもすっかり黒ずみ夏羽になったダイサギさん。識別ポイントの脚色は見えなかったけど、この時期にいるということはチュウダイサギだろう。そういえば結局この冬、ダイダイサギは見なかったな…
沼辺にはチョウたちがひらひら。もちろん私のカメラに収まってくれるのは静止したもののみ。
白黒の筋模様のアカボシゴマダラ(春型)も何度も見てるけど、後翅の表の縁が、ほんのり赤味を帯びていることに初めて気づいた。翔んでるときは私の動体視力を超えているし、止まるときは翅を閉じてしまうから見えないのだ。
脚も白黒なんですね。
フラフラッと漂ってきた白黒の地味なチョウ。ミスジチョウっぽい…?
あれ?
なんと…
お美しい…!
翅を閉じると綺麗~表も裏も白の斑や縁取り、小さい黒紋も同じなんだけど、地色が黄褐色になり、翅を立てて光が透けると別人のよう。
最初見たときはミスジチョウの仲間かと思ったけど、帰宅して見直してみると白黒の色合いは似てるけど、そもそも白い三つの筋が入ってないからミスジじゃありません…
調べてみると、アサマイチモンジらしい*4。
ちなみに食草はスイカズラ*5だそうで
なるほど…!ここには結構あるもんね。次は卵や幼虫を探してみるか。
白から黄色に色が変わっていくというスイカズラは、心なしか何日か前に来たときより黄色が増えたような気がする。
小さな卵型の蕾ばかりだったエゴノキもほぼ満開
そしてこれは…ナミテントウと卵…!卵ですね!?
こちらは野球観戦の帰りに見つけた
キイロテントウという無地のテントウムシもいるそうだけどネットで見ると顔が違う。脱皮直後のようだし、黒い顔に白目だから、ナミテントウかナナホシテントウの、まだ紋が出てないヤツだと思う。3試合あって疲れ果ててたので紋様が出て来るまで見守れなかったのが残念。また機会があるだろうか。
さいごは、高崎で見かけた麦畑。地元さいたまや実家のある庄内地方ではまず見かけなかったと思う。頭を垂れた稲穂もいいけど、スッと伸びた麦穂もイイね。
麦秋というのも、一度見て見たいな。
*1:同定には、尾園暁・川島逸郎・二橋亮、『ネイチャーガイド 日本のトンボ』、文一総合出版、2012年、P152を参考にしました。
*2:同書P146
*3:以下のサイト様を参考にさせていただきました。
www.digital-museum.hiroshima-u.ac.jp
*4:以下のサイト様を参考にさせていただきました。
butterfly.itbs-ecopo.jp※よく似ているイチモンジチョウのページはこちら。白い帯状部分から外れた前翅の上というか肩のあたりにも白い班があるのがアサマイチモンジ、ないのがイチモンジチョウであるようだ。
*5:同上