予報通り春めいた暖かい日。青空のもと、早速春を探しに行ってきました。
期待の河津桜。うーん…かなりぷくぷくしてきてるんですけどね…まだかな…と樹の周りをウロウロしていると、
ほころびかけているのが一輪。ようやく…この薄桃色は、やはり早春の色。
例年は20日頃には開花してたと思うので、この時期に一輪だけはちょっと淋しいけど、すぐにきょうだいたちも続くでしょう。暖かいから今日だけでも結構咲き進んでくるかも。
半月ほど前に来たときは、あまりの寒さにすぐ帰りたくなったのに
今日は厚手のジャンパーが暑いくらい。寒さに身を縮めることなく歩けるのは、それだけで嬉しい。
誰が着せ、誰が脱がせたのか?
ところで、メタセコイアとラクウショウの区別について、この冬あらたに気付いたことがあった。メタセコイア・ラクウショウ鑑別士(初級)としては言わずにはいられない。
それは、樹形。
これは他の場所で撮ったものですが、メタセコイアはきれいな鋭角三角形のシルエット。下の枝から順々に万歳していってて、規則的な枝ぶりです。
ここは街なかの公園ですし、水面や遊歩道にあまり被ってはいけない、近隣住宅や道路もあるし…という制約のためなのか、とても厳しく剪定されてしまって元の樹形がよくわからん、というのはありますが
それでも、右側の樹たちに比べ、左側の樹の中に枝のバンザイの角度が緩いヤツ、天辺部分が鋭い三角にならず、ほわんとしてるヤツがいるのがわかります。これがラクウショウなのです。
メタセコイアは他でもよく見かけるけど、水辺を好むラクウショウは他ではなかなか見られない。もしラクウショウが(あまり)剪定されずに育ったら、どういう形になるのかな。新宿御苑にも古木があると聞くけど、どういう形になっているのか、一度見てみたい。
わかるだろうか、真ん中の三角あたまのメタセコイアと両脇の頭のぽやっとした……ん?
んん?これは、もしや…
キター!
二羽いるようだ。番で協力して巣作りしているのだろう。
見えにくいけど、頭からクチバシにかけてのライン的に、ハシボソガラスかな。今日ここで見かけたのもハシボソさんだけだし。
これまでカラスの巣らしきものを見たことはあったけど、いずれも退去済みだったのでこれからの、主がいてアクティブな巣は初めてで感激。そして、春だな~
その後、2つあったうちのもう片方の巣も出入りがあったので、そちらも入居予定アリのようです。遠くからそっと見守っていきたい(どのみち、近寄って見上げても遥かな高みにあるし枝も邪魔になって全然見えません。離れた位置から双眼鏡で覗くのが吉)。
で、無理やり話をメタセコイアとラクウショウに戻すと、カラスの巣は2つとも、ラクウショウの方にかかってますよね。端整すぎるメタセコイアの枝ぶりがカモフラージュにはイマイチな感じがするのか、枝の角度が急すぎて巣作りに不向きなのか、それともたまたまか。果たして…
春は、素晴らしいね!