気合を入れて冬のはじまり、そして意外な再会

季節外れの陽気ながら、いよいよ12月に突入。この冬こそは自然散策も漫然とやるんじゃなく、腰を据えて勉強したり(観察とか撮影とかの)技術磨いたりするぞ!

 

まずは双眼鏡。

これまで自然観察で使ってたのは6年前に買った倍率8倍のもの。野鳥観察にはこれくらいの倍率のものが手頃と言われてて、動きは確かに追いやすいんだけど、やっぱ大きな池とか海とか遠くの方は見えづらいし、水鳥の動きはそんなに激しくないから視界が狭くて捉え切れないということもないだろう、ということで16倍のやつを思い切って

借りた。

とりあえず冬場の3カ月間のレンタルです。何しろ今持ってるのの倍率は2倍だけどお値段は10倍以上しますんで…使い慣れてちょこまか動く小鳥を見るのも問題なし、となったらずっと使う前提で購入を検討する予定。

 

ですからとにかく壊しては大変…と緊張もありつつ覗いてみると、うぉーやっぱ奥の方まではっきり見える!顔が見える!すごいすごい(※カメラは同じなので写真の質は残念ながら同じです)

なかなかにイイ感じです。あとはもっと大きな湖沼や海でどのくらい見えるかだよな…

 

今日来ていたのは

ダイサギさん

この冬まだダイダイサギは見ていない。この子も脚が黒いチュウダイサギであった。

 

コサギさん。一本足で羽繕い中

終わっても一本足

 

 

ハシビロガモさんがずいぶんと幅を利かせ始めた

♂はかなり生殖羽らしくなってきている。でもまだまだ美しく鮮やかになれるはず!

 

オオバンさんも増えた

バンとの区別で、バンは額とクチバシが赤、オオバンは白、と大雑把に覚えていたけど、改めて見るとオオバンの額板は卵型でバンとは形が違うし、クチバシも薄いピンクがかって見える(光の加減や年齢のせいかもしれないけど)。ポーズや表情もお美しい。

 

(参考 バンの正面顔 2020年5月)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/yukiMynn/20200528/20200528172901.jpg

バンの方が額板が細くて、クチバシにそのまま繋がってる感じ。

 

 

端っこにいるコガモさんやバンさんも新しい双眼鏡でバッチリ見えた。(遠かったので写真は省略)

 

 

池の右側の通路脇は背の高い樹々が並ぶ。今冬は樹木も気合い入れて見るのだ。

 

エノキ

 

足元を見下ろすと、葉も実もついたままの小枝が散乱していた。こんなになってるのはエノキのとこだけだ。

この赤褐色の実は鳥たちに大人気。枝々の間を動き回って食べている間に小枝に身体をぶつけたり、実を枝ごとぐいぐい引っ張って折ってしまったりするのだろう。

 

何の変哲もない

でも、きれいだなあ…

 

 

こちらは同じく黒い実が大人気のムクノキ。前来たときはドバトたちが大興奮でパーティやってたけど、葉も実も一足早く終わったようで、今はひっそり。

 

熟した後も残った実は、しわしわの干しムクノキに

 

 

あかるい黄色に染まった樹が目を惹いた。

 

葉は15~16㎝はありかなり大きい。形も特徴的で、末の方が丸く広がり、先端はちょこんと尖っている。

 

黄色から茶色に変色したなかにも、何とも言えない渋みのある葉がときどきある

 

一体何の樹だろう??とためつすがめつしていると、ん?この筆の穂先のような芽は、もしや…

 

 

アタリをつけて調べてみると確かに、ハクモクレンの葉の特徴に良く似ている。鮮やかな黄色になるところも一致している*1

そういやあここにモクレンあった気がするなあ…でもハクモクレンだったっけ…紫だったような…でもシモクレン(紫木蓮)の葉はもっと普通の形だから明らかに違う。両者の雑種のサラサモクレンというのもあるそうなので*2、それか?あるいは私の記憶違いで、やっぱり白なのか?この筆の穂先のような芽が、春になれば教えてくれるだろう。

それにしても。ハクモクレン(かサラサモクレン)だったとは。

ハクモクレンはよく見かける花だし、むかし勤めていたころ通勤経路に毎年咲いてて「そろそろ人事異動の発表だな~」と眺めながら通っていた樹があった。なのに、黄葉の姿はまったく記憶にない。毎日脇を通っていたのに…いかに人間、見ようとしたものしか見えてないか、ってことですかね…

でもとにかく、こういう形で新しい一面に出会えてよかった。

 

 

この中にもきっと、出会いと再会の山

 

*1:林将之、『山渓ハンディ図鑑14 増補改訂 樹木の葉 実物スキャンで見分ける1300種類』(Kidle版)、山と渓谷社、2020年、P108

*2:同上

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