それは3日ほど前のこと。
そろそろコガモさんやキンクロハジロさんが来てないかな?と期待して来てみたんだけど、誰もいない~
ああ失礼、常駐のカルガモさん
お仲間は、水面に映る姿のみ
誰もいない、さびしい川べり
なんだけど、数歩あるくごとに、いきなりビピョーンと勢いよく飛び立っては、ずっと向こうの草むらに着地するヤツらがいてそのたびドキッとさせられる。
トノサマバッタ…ですかね
オンブバッタとかだと「跳ぶ」なんだけど、トノサマバッタは「翔ぶ」なのだ。
遠くにコサギさんの姿も
あれれ…田んぼが青い…?白茶色に枯れたとこもあるし、刈入れは終わってるはずだけど…
近寄ってみると、切り株から青い茎が伸びている
刈り取った茎から再生した稲で、「ひこばえ」と言われるもの(稲に限らず、切り株や根元から生えて来る芽)。日本の通常の気候だとこれが再び稔るには至らないようだが、温暖化を逆手に2回目収穫をする実験なども行われているらしい。
秋の見沼田んぼは何度も見ているはずなのに、雑草かな~と思ってこれまで見過ごしていた…
マンジュシャゲ(彼岸花)もそろそろ盛りを過ぎる頃なのに、今年は猛残暑が長かったせいか、まだまだ。
灼熱の猛暑日には合いそうで合わないヒガンバナ
川沿いにある小さなビオトープに寄ってみた。
赤味を帯び始めたガマズミ。真っ赤に熟した頃にまた来てみよう。
至るところにジョロウグモが大きな巣を張って陣取っている。
秋になると急激に存在感を増して来るジョロウグモ。秋が更に深まるにつれてメスが産卵に向けて更に巨大化していく…これはまだまだスリムな体型。
ヒメウラナミジャノメ(たぶん)
左の下翅の蛇の目が破けているのは、擬態として役に立ったということなのだろうか。
こんなに可愛いのに、子どもの頃はセセリチョウがあまり好きじゃなかった。渋すぎる色があかんかったのかね。愚かであった…
んっ、美しき侵略的外来種・アカホシゴマダラ
でもちょっと様子がおかしい。いつもの優雅なひらひらじゃなくて、もそもそした動き。花もないところで。これはエノキの若木? あ、もしかして…
お尻をぐいっと曲げて葉っぱや枝を探っているような動き。産卵の動作らしい。
用が済んでもすぐに飛び立つ気力もないらしく、よたよたと枝を歩いて降りていく。おかげで普段見えない角度から見ることができた。
口吻が玩具みたいな黄色い色をしてる。
それでも下まで降りきると、そのままバッタリ息絶えるということはなく、よろよろと飛び去っていった。また別の産卵場所を探すのか、それとも最後の時間を過ごすのか。
幾つか葉っぱをひっくり返してみたんだけど、卵は見つけられず残念。
それにしても、侵略的外来種と知ってから複雑な気持ちで見ていたアカホシゴマダラだけど、この姿を見てしまうと、何とも言えない気持ちになる。生命はただ、生命であるだけなのに。