所用があって、8月初めに田舎に行ってきた。こちらで暮らす両親や親戚はこれでも暑いと言うが、埼玉や東京の灼熱地獄と比べればふつうの、昔懐かしい暑さだ。
着いたのはちょうど夕暮れどきで、裏手の山でヒグラシがうるさいほどに鳴いていた。翌朝も未明のうちに盛大に鳴いて、夜が明ける頃にはすっかり大人しくなって他のセミたちに取って代わられていた……って待てよ?うちの周りってこんなにヒグラシいたんだっけ?鳴き声聞いた記憶がないんだけど…(20240824追記:先日電話が来たついでに聞いてみたら、毎年鳴いてるんですと。だとすると、耳では聞いてるけど頭に入って来てなかったか、そのときは意識してても忘れてしまっただけか)
例年の帰省はお盆頃だから半月ほど時期がズレている。でもヒグラシは晩夏まで鳴くからお盆頃に鳴き止んでました、というのは早すぎる。とすると、私が耳では聞いても意識していなかっただけか、あるいは今年に限って大量発生したのか?例年の鳴き方はどうだったのか、聞いておけばよかったな。
浜辺にハクセキレイ。去年も見かけたな。よく来るらしい。
懐かしい絶叫に樹上を見上げると、ヒヨドリもいた。
ハクセキレイもヒヨちゃんも、真夏の埼玉ではあまり見かけない。こっちの方に来てるんだろうな~
早朝のツバメ大集合
チュチュチュッみたいな聞きなれた声に交じって、ジジジジともダダダダともつかない打撃音みたいのが聞こえる。どういう意味の音なのだろうか。
すぐ散会してしまったようで、帰りに通ったときには誰もいなくなっていた。
ウミネコさん
ちょっとぼやけてしまったけど、うーんやっぱ好き。悪そうな眼つきといい、先っぽだけルージュ塗りましたみたいなクチバシといい。
カラスアゲハ…かな?
吸水しているらしい。塩水だけどいいのか?それともミネラル含んでておトクだったりする?
たくさんのトンボたちも飛び交っていた。羽虫などを捕食していたのだろうが、まったくと言っていいほど止まってくれない。↓ 唯一の例外
翅の先端が焦げ茶色なのが特徴的。初めて見る気がする。ネットで調べてみると、ノシメトンボらしかった。
ハマナスの花は終わりかけ
堅く赤い実が鈴なりに
ハマナスはバラ科の植物で、実もローズヒップっぽいのだが大きさはだいぶ違って直径2~3㎝はある感じ。この赤い実を数珠のように繋げてお盆のお供え物にするのだという。もちろん普通に食用にもなる。
茶色い斑点模様。開いた花びらの斑は凸凹がないただの模様なのだが、花芯の方の斑には凸凹した盛り上がりがあるのがなんか不思議。名前がわからなかったので調べてみると、名前だけはよく聞くオニユリであった
そういえば、以前勤めていた会社で、もう30年以上前になるが「白ゆり会」という私的なグループに参加していたのだけれど、メンバー達が清楚とか可憐とかには程遠かったせいか、陰では(というかほぼ公然と)「鬼ゆり会」と呼ばれていたっけ。「ふーん」て感じで何とも思わなかったのでオニユリがいかなるものか調べてみることもなかったけど、そうかそうか。これがオニユリか。へえええ、ほおおおお。
予定してなかった夜の会が入り、滞在がひと晩延びた(無職の暇人だとこういうとき融通が効きすぎてしまう…)。帰りの切符買ってなくてよかった。
翌朝、帰りの駅で見送ってくれた(暑くてへばってただけかも)初見の蛾。
たぶんスズメガの仲間、モモスズメではないかと思う。
また来年!