オオヨシキリのギョギョシギョギョシもちょっと落ち着いてしまった感のある日曜の午後。そろそ6月も中旬に向かう頃、婚活の時期は過ぎたのか?それとも今日この時間、たまたま大人しくなっているだけか。
いちばん視界が開けるスポット。「(水面には)誰もいないなー」とちょっと寂しく思いながら見ていると
なんか白いものが跳ねた(写真中央付近)
慌てて望遠鏡で覗いてみると、白い鳥の姿が。
第一印象は、「でっかいアルビノのツバメかカワセミか!?」でした(んなわけあるか!)。さらに目を凝らすと、クチバシは黄色、頭は黒っぽい色で、見たことない別の鳥らしいとわかる。
どんどん沖の方に行ってしまったのではっきりとは見えないのですが、水面からふわっと舞い上がったり急降下して水中に突っ込んだりしているらしい。水上を舞う動きはツバメよりも柔らかい感じだけどクチバシで水中を刺す動きはやはり鋭い。緩急ってやつですか。
遠すぎてなんかのマークみたくなっていますがツバメっぽいシルエット(写真中央付近)
かろうじて黄色いクチバシがわかる。頭は白く写ってますが、双眼鏡で見たときは黒かったんですよね。同じ個体ではないかもだけど。
帰宅して調べてみると、白っぽい身体に黄色いクチバシ、全長28センチというサイズ感、夏鳥として飛来することや生息域(海岸だけでなく河川や湖沼にも生息する)、ダイビング捕食などから、コアジサシではないかと推測*1。頭が白く写ってるのは気になりますが。
空中を舞って水中にダイブする動きはとても魅力的でぜひまたお会いしたい。でもこれまでここで見たことなかったし、営巣できるような環境でもなさそうだから、定着は難しいのかな…
*1:参考文献:石田光史、『ぱっと見わけ観察を楽しむ野鳥図鑑』、ナツメ社、2015年、P186