ダイサギ、おやすみなさいの時間まで

↓ 異変発見から一週間。その間も昼間には一度来ましたが、本当にねぐらとして使われているのか、日没時の様子が気になってしかたがない。昨日(2/11)はちょうど夕方まで出歩いていたし、天気も穏やかで暖かかったので、寄り道してみることにしました。

www.ashi-tano.net

 

16時頃着。15羽を確認。茂みの奥の方に入られると発見するのは難しいので、もっといるかもしれない。ちなみに、少し後に道路向こうの川べりも確認してみたけれど、前回(2/6)と異なり誰もいないようだった。

 

約10分後、皆が水辺でくつろぐ中、1羽が飛び立ち、樹上高いところに降り立った。すっくとひとり立つ姿は、見張りでもしているようにも、仲間の帰りを首を長くして(曲げてるけど)待っているようにもみえる。

あるいは、どちらでもないのかもしれない。

 

薄暗くなり始めた岸辺の草地に小鳥の群れ

カワラヒワさん

時おりダイサギが大きな翼を広げて上空を横切ると、そのたびにササーッと散り、しばらくするとまた戻る、を繰り返していた。脅すつもりはないのかもしれないけど、体長15㎝スズメ大のカワラヒワからしたら、90㎝のダイサギは10m級巨人ですからねえ…

 

占拠された沼を堂々と横切るオオバンさん。彼らは先週も見かけた。普段から自分より体の大きいカモたちと共存しているせいで、免疫ができてるのだろうか。これまでたくさんいたカモたちの方は、全然いなくなっててちょっと悲しい…

おっ、ハシビロガモさんもいた!1羽だけなのだろうか?

こちらも互いに気にする様子なく、すいーっと

 

日没30分前、サギよりはずっと小さい鳥影が3つ、一直線に水面に飛び込んで来た。

あわててズームしてみると、ハシビロガモさんたちだった。あの1羽だけ置いてきぼりだったわけではなかった。戻ってきてくれたのだ。なんか嬉しい。

ハシビロガモをはじめ、大半のカモ類の主食は植物系だし、お互い気にしなければ昼間も共存できるはずなんだけど、狭い池で巨人がガーガー言ってる中で活動したくない気持ちもわかる。でも皆がダイサギを嫌って出て行けば、餌を独占できてウハウハ…なんてことはないかな?

 

アオサギさんも1羽やってきた。ダイサギの集まりからは離れたところにいて

近くにダイサギがやってくることもあるけど直接やり合うことはなかった。

 

 

日没までに戻ってきたのはアオサギを入れてもせいぜい4、5羽。大量に帰ってきて夜は倍に膨れ上がる、なんてことはなかった(ちょっと期待してた)。

もうこれ以上の動きはないのかな…ねぐらとして使われてることははっきりしたんだし、そろそろ帰ろうかな。冷えてきたし、暗くなってきたし…などと思っていると、ふいに動きがあった。

 

 

1羽が飛び立って小島の樹上を旋回し、枝に着地すると、1,2羽ずつ次々と、これまでいた岸辺や低い枝から飛び立って樹上に移動し始めたのだ。

 

樹上の人口密度がどんんどん上がっていく。

ちなみに、なぜか皆が反時計回りに木々の周りをぐるりと廻って止まる。

 

これはもしかして…

 

 

やはり、次々とみんなが樹上に移り

 

 

おおーう、岸辺には誰もいなくなってしまった。日没から15分くらいまでの間のことでした。

寝場所とりは、たまにちょっと諍いぽいのもあったけど、概ね平静に進行していたようです。池の隅っこにいたアオサギがやってきたときでさえ、少しやり合っただけで、叩き出されることはなかったみたい。

 

 

昼間は水辺で微動だにせず寝ていても、夜は木の上じゃないといけないらしい。繁殖期の営巣も樹上高いところでするそうですし、樹上の方が安全性は高いということなのでしょうか。ともあれ、水辺に近いだけではダメで、林である必要があるのはよくわかった。

 

あと気になるのは、大半の奴らが昼間からここでゴロゴロしてること。ここでも餌とりはできますが、そんなに広い沼じゃないから取り尽くしてしまわないだろうか。そもそもそんなに熱心に漁をしているようにも見えないし…でも、もしかすると朝のうちに一仕事終わらせて、昼からは帰って休んでるんですかね?

 

というわけで、次は早朝に訪問してみたいと思います。

 

 

スポンサーリンク