今日は、以前から見たいと思っていた、草焼きを見に田島ヶ原サクラソウ自生地(桜草公園)に行ってきました。
田島ヶ原サクラソウ自生地は天然記念物にも指定されているサクラソウの名所ですが、日当たりをよくして春の芽吹きを助けるため、真冬の今、枯草を焼き払うのだそうです。
既に開始時刻を過ぎているのでもう始まっているらしい。向こうに人だかりが見える。
延焼を防ぐため、縁に沿って水…じゃなくて消火剤かな?ホースで撒いている。
案内板にかけられた毛布からも水滴がしたたっている。枯草はあらかじめ刈ってあった。4月にサクラソウを見に来たときは丈の高い草はなかったから、こんなになってるとは知らなかった。夏にかけて急成長した模様。確かにこれじゃあサクラソウには全く日が当たらないだろう。
始まった!
めらめらと
瞬く間に奥へと火勢が広がる。横方向にも火種をちょこちょこ入れて、それがまた勢いよく燃え上がり、奥へと進んでいく。
焚火ができなくなり、ガスコンロの青い火しか見ることがなくなってもうずいぶん経つが、やはり火は美しく、恐ろしい。
火が強くなってきたので後ろに退避するよう指示が出る。…ていうか出なくても傍にいるのは怖い。皆で慌てて土手を上る。それでも熱がたまらないくらい。
焦げ臭さの前に、ふわっと枯草の匂いがした気がして、不思議だった。もともとあった枯草の匂いを含んだ空気が暖められて、焼け焦げた匂いよりも先に流れてきたのだろうか?
しかしキャンプファイアーのように長くは続かず。5分で燃え広がり、5分でしぼんでいった感じかな?
燃えるものがなくなれば火は消えるのだ。日本武尊が草薙の剣で草を薙ぎ払って火の手を逃れたというのも、まあ、なるほどねと今更ながら思う。
隣の区画も
ちゃんと焼きつつ安全確認も。お疲れさまでした!
これだけ燃やしても地面の下にいるサクラソウは平気なのだそうだ。
春にお会いしましょう。