『サハラに眠る先史岩壁画』(目黒区美術館)(10/10まで)

土曜日。江戸川区球場の試合が思ったより早く終わったので、Twitterでみかけて気になっていた写真展を観に、目黒区美術館に寄って来ました。寄って、というほど近いわけでもないし迷ったけど、もうこの3連休で終わっちゃうし、この秋は思い立ったら行く!という方針を決めたばかりでもありましたし。

 

いや~面白かった!

www.tokyoartbeat.com

 

説明によると、サハラ砂漠がまだ砂漠ではなかった1万年以上前~5000年前、この地で暮らしていた様々な民族が、自然の岩肌に描いた壁画の写真ってことで、いかにも先史時代の美術らしいな~というのもありますが(そういうのももちろん好き)、繊細で美しく、またどことなくユーモアをたたえた筆づかいで細部まで描写されているものもあり、これが数千年前のものなのか!?と驚きました、

 

一番の呼び物は「イヘーレン岩壁画」(アルジェリア)

牧畜民の生活がストーリー性をもった絵巻物のような連続画になっている。全貌をおさめるのは無理だったので一部だけですが…

いきいきとした生活描写、あと動物たちがすごいカワイイ。

 

展示されている壁画は、線刻画だったり、画材が有機物じゃないため放射性炭素年代測定がつかえず年代測定が難しく、重ね描きの順番や、絵に描かれた家畜の種類などで推定するしかないようです(各写真のキャプションにも「〇千年前」など表示はありません)。イヘーレン壁画については最近、壁画の分布域とが同じ分布を示す古墳形式があることが発見され、そこを手掛かりに壁画の年代も探れるのではないかと期待されているのだとか。楽しみです。

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